原田ひ香 『三人屋』2018/06/06



ラプンツェル商店街(すごい名前ですねぇ)に「ル・ジュール」という店が再開店しました。
朝、喫茶店だとおもって、近くに住むサラリーマンの森野俊生が入ってみると、美味しいコーヒーとパンを出す店でした。
店主はかわいい女の子。
一目惚れして通い始めたのですが、昼に行くと雰囲気が変わり、きつい女が美味しいうどんを出してくれました。
変だと思っていると、常連たちが教えてくれました。
三姉妹が朝、昼、晩とそれぞれの時間帯にコーヒーとパン、うどん、スナックとやっているというのです。
三人ともに、美味しいものを出してくれますが、この三人、仲が悪い。
一緒に仲良く亡き両親の営んでいた喫茶店をやればいいのに、一緒にはやりたくないようです。
それには深い理由があるようです。

ほっこりするつもりで読んだら、ちょっと違ってました。
三姉妹の過去のすったもんだのお話しでした。
表紙に騙されないようにね。

それにしても最初に出てきた森野君、主人公ではなかったのね(笑)。