妃川蛍 『お弁当代行屋さんの届けもの』2018/07/13



眞琴は元フレンチシェフ。今はお弁当代行屋で、たまに知り合いのために仕出しをやる時もあります。
ウェブデザイナーをしている彼女の甥の陽仁は助手を勤め、主にリサーチを担当しています。

母親が亡くなった、アレルギーを持つ子の弁当作りや、余命少ない老人のために彼の妻が作ったお弁当を再現したり、不器用で料理ができず、妻との約束のお花見弁当を自分の代わりに作ってもらいたいと依頼する夫など、どの話もワケありです。

『鴨川食堂』と似た感じだなと思いながら読みました。
どういうお弁当が望まれているのかを探るところなんか推理小説みたいですが、陽仁が眞琴に気がある様子がアリアリで、この部分、いる?と思いました。
ライトノベルの部類に入るので、必要なのかな。
作者の経験に基づき、色々と旬な話題を取り上げているのに、そこが残念でした。

家庭で作るお弁当って大事なんだなと思います。
私はお弁当に思い出がないので、思い出がある人がちょっとうらやましいです。