藤岡陽子 『むかえびと』2018/07/29

台風も去り、陽が出てきました。
パパが早く起きたので、犬たちはお散歩へ。
ご機嫌でした。


「むかえびと」とは「助産師」のこと。
赤ちゃんをこの世界に迎えるという意味ですか、いい言葉ですね。

助産師になって六年目の有田美歩は、個人でやっている産婦人科病院に勤めています。
院長と師長に色々と難がありますが、一緒に働く先輩や同僚に恵まれており、何とかギリギリの状態で仕事を続けています。
しかし、その状態に亀裂が・・・。

産婦人科医になる医師が減っていると聞いたことがあります。
日本にはお産は安全という神話(?)があり、何かあると訴えられ、勤務時間もあってもないが如しで、魅力がないのだとか。
命が生まれるというのは希望ではないでしょうか。
そういうことを喜べないような時代になっているのは悲しいですね。

『コウノドリ』のような小説かと思って読みだしたのですが、途中からミステリになってきて、残念。
純粋に産婦人科に働く医師と看護師、助産師のお話でもよかったように思います。