知野みさき 『巡る桜 上絵師 律の似面絵帖』2018/07/30

kindleになる前に買ってしまいました。
できるなら、紙のが出る時にkindle版も出るといいのですが。


初めて描いた雪花模様の着物を喜んでもらえて安心した律ですが、池見屋からの巾着絵の仕事は減らされて、2枚になってしまいました。
律が着物に取りかかっている間に上絵師が一人、売り込みに来たため、二人で仕事を分け合うことになったからです。
ライバルの出現に焦る律でした。

そんな頃、律の思い人の涼太の葉茶屋・青陽堂に事件が起こります。
売った商品に古茶が混じっていたのです。
そのため得意客が次々と離れていきました。
続いて、律の心を痛めることが起こります。
涼太の縁談です。
律は涼太のことを諦め、注文のあった桜の着物に専念することにします。

似面絵師として活躍する律の様子もみられますが、涼太と律のことが気にかかりますね。
普通の庶民とは違い店の跡継ですから、店のことを考えるとそう簡単にはいかないのでしょう。
これからも二人の間に色々とありそうです。