木宮条太郎 『水族館ガール 5』2018/08/12



水族館のお仕事本です。
最初は気になった主人公・嶋由香の不自然なキャピキャピぶりも落ち着き、まともな(?)お仕事本になってきました。
その代わりに由香の先輩で恋人・梶良平のくそまじめさが気になります。
仕事に潰されるなよ。

由香が勤める水族館アクアパークの近くの浜にアオウミガメが漂着しました。
イルカ担当の由香でしたが、たまたまその場にやってきたため、救出作業を手伝うことになりました。
ウミガメは昔から物語に出てくるので、日本人にはなじみがありますが、実はその生態は知られていません。
ウミガメと関わったついでということで由香は出張で四国まで行くことになり、海辺の子どもから大人まで、町全体で行っているウミガメ保護の様子を垣間見ることができました。

前半のイタチ室長との戦いから、イルカの手触りがナスと同じということがわかり、いつかイルカを触ってみたいと思いました。
イルカは会った人を覚えているといいますが、何人ぐらい覚えているのでしょうか。

環境保護と開発の問題はいつも頭を悩ませることですね。
人口の減少が進む町としては再開発をして減少をくい止めたい。
そのために環境破壊をしてしまうと、もう元には戻らない。
いい落としどころがあるといいのですが。

ウミガメの次に由香は何に携わるのか、梶はちゃんと仕事を終わらせることができるのか。
続きが気になります。