村山早紀 『百貨の魔法』2018/08/22



2018年本屋大賞の候補作です。
投票では9位。
ちなみに『キラキラ共和国』は10位でした。
本屋大賞候補作は10冊中5冊しか読んでいないけど、その中で私はこの本が一番好きです。
ファンタジー作品です。何しろ「魔法」ですから。

風早の街にある戦後建てられた百貨店が舞台。
デパートではなく、昔懐かしい(と言っても私は知らないけど)夢を売る百貨店ですよ。
今は書店と同じように百貨店も経営難の時代。
そういう時に、昔のながらの良い所を残しつつ、生き残ろうとしている星野百貨店に働く人々とお客さんの心温まるお話です。
星野百貨店にはひとつの伝説がありました。
百貨店に住んでいる白い子猫に会えると、願い事がかなうという。
さて、猫はどんな魔法をかけてくれるのでしょうか。

心が疲れた時、この本を読むと、また元気になれるかもしれません。
そんな気にさせてくれる本です。



「ママさん、疲れた時は僕に言ってください。僕がママさんの腕をナメナメして、慰めてあげますから」by 兄。

「それがストレスになるのよ(笑)」by Mom。