村田沙耶香 『コンビニ人間』2018/08/23

2016年の芥川賞受賞作です。
図書館で予約していたら、とんでもない数の予約者でした。
未だに600人以上が待っています。
文庫本になったら買おうと思っていたら、図書館の方が速かったです。

他の人とも話したのですが、芥川作品ってよくわからない、おもしろくないということで、意見の一致をみました(笑)。
この作品も、残念ながら待ったかいもなく私の趣味とは違いました。


36歳未婚、他の人とは違う感性を持つ恵子は普通の人と同じ行動を取るために、マニュアル化されているコンビニのパートで働く日々。
家族からも友人たちからも、普通を望まれ、普通を演じようとし、コンビニ以外では生きれない自分を感じている。
何故か元同僚の白羽と同棲することになるが・・・。

恵子は今でいう特別支援児なんでしょうね。
何が普通で何が異常かなんて、なかなか線を引けません。
極端に違っていれば、それが異常になりますが、少しのブレなら普通の範囲に入りますからね。
私も普通からズレている部分が結構あるからなぁ(笑)。
それにしても普通であれという周りの圧力ってすごいですね。
他の人に迷惑をかけない限りにおいて、好きに生きていいと思います。
人を止めようとして、スコップで殴るのはまずいですが。



「ママさん、僕は普通の犬ですか?」by 弟。
「違うわね。お兄ちゃんが普通で、あなたはバッチイ犬よ」by Mom。
「ママさん、ひどい(泣)」by 弟。