佐々木丸美 『雪の断章』2018/11/02

『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~』で紹介されていたので読んでみました。
舞台が北海道で文体やら内容やらから三浦綾子が流行った頃のような古さを感じたので調べてみると、1975年に発表された作品のようです。
『氷点』が1965年ですから似たような時代ですかね。


孤児で施設に暮らしていた飛鳥は5歳の時に本岡家に引き取られるが、召使のような境遇だった。
娘たちの虐めに耐え切れず、家を飛び出した飛鳥はある青年に助けられる。
彼は滝杷祐也といい、本岡家に帰ろうとしない飛鳥を引取り育ててくれることとなる。
この時の飛鳥、7歳。
祐也と周囲の人々との暖かい交流で飛鳥は徐々に変わっていくが、飛鳥が高校に入学後、会社のアパートに本岡家の長女が引っ越してきたことから殺人事件が起こる。
飛鳥は殺したのは誰かを探っていくが・・・。

当時、北海道で流行ったとのことですが、全く記憶にございません。
大人の男性が7歳の孤児の女の子を引き取るなんて、ちょっと考えられないお話です。
飛鳥があまりにも頑なでかわいげがなく、今ならいじめの対象になり、不登校になりそうですね。
ミステリにはなりそこねているし、何を描きたかったのか今ひとつわからない話です。
女の子の空想をただ描いただけのような感じです。
残念ですが、私とは合わない小説でした。

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