島本理生 『ファーストラヴ』2018/11/03



2018年第159回直木賞受賞作品。
私が聞いたことのない作家さんだったので、芥川賞だとばかり思っていました。
映画の『ナラタージュ』の原作者だったんですね。
失礼いたしました。
この作品はミステリでしょうか?
読むのが少なからず苦痛でした。

臨床心理士の真壁由紀は女子大生・聖山環菜が義父を殺害した事件を題材とするノンフィクション本の執筆を依頼されました。
そのため環菜の面会に何回か行きますが、なかなか彼女が何故父親を殺したのかがわかりません。
一体彼女は何を隠しているのか。
少しずつ家族の関係が明らかになっていきます。

環菜の弁護士である義理の弟・我聞と由紀の関係。
環菜と両親の関係。
由紀と両親の関係。
それぞれが微妙に絡んできます。
ミステリとしてはもっとハードな内容を読んでいるので、意外性がなく、ミステリとして読むとおもしろくないかも。
といってこれは恋愛小説なのか・・・?

佐々木さんに続き、私には苦手な作家さんでした。