溝口智子 『万国菓子舗お気に召すまま1~4』2018/11/16



万国菓子舗「お気に召すまま」は変わったお菓子屋です。
和菓子でも洋菓子でも、どこかの国のお菓子でも、お客さんにリクエストされれば、どんなものでも、お菓子である限り、作ってしまうのです。
パティシエはちょっと怠け者だけど、腕はいいという壮介。
おじいさんがドイツ人でドイツ菓子の職人でした。
クオーターなので、とってもイケメンです。

お店のたった一人の店員はバイトの久美。
実は久美は昔からこのお店で働くことが夢だったのです。
彼女はいつもダイエットといいながら、壮介の作るお菓子の試食ばかりしています。
久美は壮介(と彼の作るお菓子)が好きなのだけど、壮介は知っているのか知らぬのか、微妙です。

こんな二人がお客さんのどんなリクエストに応えてお菓子を作っていきます。
例えば、こんなのがありました。
桃カステラ、苺大福、サバラン、ポテチ、バター餅、ガレット・デ・ロワ、水無月、薔薇酒、さげもん、焼きまんじゅう、クナーファ、ライムパイ、ブリガティロ、いきなりだんご・・・。
どれも美味しそうです。

唯一、気になるのが、久美があまりにも無知なこと。
お菓子好きならそれぐらい知っていろよ、常識だろ、と何回心の中で叫んだことか。
もう少し、お利口さんなヒロイン求む。

読んでいるだけで、お菓子を食べた気になれるので、ダイエットにはいいかも。
あ、食べたくなる人は読むのを止めましょう。
次の日にお菓子屋にダッシュしてしまうかもしれませんもの(笑)。