本多孝好 『MOMENT』2018/11/20



大学の授業料を稼ぐために病院で清掃夫のバイトをやっていた「僕」は、ひょんなことから末期患者の最後の願いを聞き、叶えることとなってしまいます。

4話からなり、それぞれに願うことは違うけれど、裏があって、気持ちのいい終わり方ではなかったりします。
「僕」がしゃしゃり出て、よかったのかどうか。
一番好きなのは「firefly」です。
乳がんが再発し、再入院することになった女性が「僕」に依頼したことは何か。
せつない話です。

最期に人は何を思い、何を願うのか。
できれば人を恨んだり、心残りがあったりせずに逝きたいと思いますが。
「僕」ちゃんのような人がいたら、何を頼もうかしら?
死はまだ遠いようで、身近に来ているのかもしれませんね。