アンソニー・ホロヴィッツ 『カササギ殺人事件』2018/12/12

2019年「このミステリーがすこい!」海外篇の第一位の作品です。
ミステリ作品の中にミステリ作品が入っているという変わった構造になっています。
アガサ・クリスティ好きは2倍楽しめるかも。

実は私、kindleで間違って下巻から読んでしまい、途中で気づきました。
上か下か、わかりずらいもの。
下巻だけでもミステリとして充分読めました(笑)。



上巻で現代の編集者であるわたし(スーザン・ライランド)が『カササギ殺人事件』を読み始めます。
『カササギ殺人事件』は、アラン・コンウェイにより書かれた名探偵アティカス・ピュントが登場するベストセラーシリーズの九作目です。

サマセット州のパイ屋敷で2つの事件が起こります。
1つ目は鍵のかかった屋敷の階段下に倒れていた家政婦の事件。
彼女は掃除機のコードに引っかかって階段から落ちたのか、それとも誰かに殺されたのか。
2つ目はパイ屋敷の主人・マグナスが殺された事件。
犯人は誰なのか。
この2つの事件を解くために名探偵アティカス・ピュントは助手を従えて村へやってきます。

『カササギ殺人事件』は如何にもイギリスの古典的なミステリという感じです。

下巻では、わたしが『カササギ殺人事件』の最終章の原稿を探し回ります。
コンウェイは亡くなってしまい、最終章がどこにあるのか聞くことができないからです。
どこに最終章はあるのか。
探しているうちに浮かび上がるコンウェイの死の謎。

おもしろい作品ですが、「このミス」で1位を取るほどでもないような気がします。
偉そうに言ってますが、「このミス」の本をほとんど読んでないので、言う権利ないですわね(恥)。