杉山春 『ネグレクト 育児放棄―真奈ちゃんはなぜ死んだか』2019/01/26



「ネグレクト」というのは「育児放棄」のことです。
子供に食事を満足に与えなかったり、病気やけがを放置したり、適切な衣類を供給しなかったりという、保護者としての責任を放棄する行為のことです。

2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、三歳の女の子が段ボールにいれられたまま、ほとんど食事も与えられず、ミイラのような状態で亡くなっているのが見つかりました。
両親は21歳でした。

三年半にも渡り取材をし書いた本です。

ここにも負の連鎖がありました。
21歳の夫婦が100%悪いと言い切れないものがあります。
彼らが育った環境もきちんと取材して書かれています。
大人になっていない子が子供を持つことの恐ろしさ。
子供を作ることは簡単でも、育てることは難しい。
家庭が子を育てるというよりも、地域が子育てをするということにしないと駄目になってきているようだけど。
そうは思っても、近所の子に話しかけられるかというと・・・できないわよねぇ。
怪しいおばさんと思われるでしょうしね。
だからと言って未だに保健所や児童相談所とかでできることは限られているでしょうし。
なかなかこれといった解決策は見つかっていないというのが現状です。
沢山の人にこのような本を読んでもらって考えてもらい、子供たちが住みやすい世の中になってくれるといいのですが。

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