今村昌弘 『魔眼の匣』2019/04/30

犬たちは歯磨きガムが大好きです。


家の犬は小型犬なので、歯磨きガムをあげるのが心配です。
何でも噛まずに飲み込む傾向があるので、喉につかえたらどうしようと思うのです。
人間と同じように背中を思いっきり叩けばいいのかしら?


そういうわけで、パパが手に持って噛ませています。
(ママは面倒なので、時々、細いステック状のガムをあげてます)
歯磨きガムにいちごミルク味があるので買ってみました。
犬も味がわかるかな?



『屍人荘の殺人』に続く第二弾です。
今回もクローズドサークル物です。
変なゾ○○が出てこないので、安心して(?)読めました。

剣崎比留子は班目機関の元研究施設がW県I群真雁地区にあるという手紙を受け取る。
真雁地区に行こうと用意を始めたところ、それを嗅ぎつけた葉村譲も行くと言いだし、一緒に行くことになってしまう。

真雁地区には住民が誰も見当たらず、比留子たちは高校生カップルと元住民の女、子ども連れの学者、オートバイがガス欠になった男と出会う。
携帯が通じないので、固定電話があるというサキミ様のいる、川向こうの建物にみんなで行くことになる。
サキミ様とは予言者の老女で、半目機関の元超能力研究所で今は「魔眼の匣」と呼ばれる建物に、神服という女性の世話を受けながら暮らしているという。
住民たちは、「十一月最後の二日間に、真雁で男女二人ずつ、四人死ぬ」という彼女の予言を恐れ、いなくなったのだった。
「魔眼の匣」には『月刊アトランティス』の編集者の男がいた。
彼は編集部にサキミに関する手紙が来たためやって来たというのだ。
編集者と話している時、人里に続く橋が何者かにより焼かれ、11人が「魔眼の匣」に残されてしまう。
「二日間に、四人が死ぬ」という予言は当たるのか。 
そんな時に地震が起こり、一人目が・・・。

ゾ○○の次はオカルトですかぁ。
こちらの方が怖くなくていいです。
閉じられた匣の中で起こる殺人。
それぞれの人が秘めている秘密は何か。
予言に縛られてしまった人の心理状態はどう影響するのか。

ワトソン君の葉村はあまり活躍できず、自信喪失気味ですが、二人の仲は進んだ・・・かな?
比留子の推理が際立ちますね。
一作目を読んでいなくても楽しめる内容なので、クローズドサークル物が好きで、ゾ○○が嫌いな方はこの本から読んでもいいでしょう(笑)。