「モリのいる場所」@ユジク阿佐ヶ谷2020/01/30



子どもが描いたかと思わせるようなシンプルな絵を描いた画家の熊谷守一がモデルの映画です。


猫もこんなのになります。

モリ(熊谷の愛称)は30年間家の敷地から出たことがない。
午前中は庭を歩き、アリなどの昆虫や草木、猫、小鳥などをじっと観察して過ごす。
午後は庭に筵を敷いて昼寝をする。
夜は学校(作業場)で絵を描く。
こんなモリの家に何故か人々がひっきりなしにやって来ます。

平和な日々も続かなかった。
庭はマンション建設で日が当たらなくなる。
画学生たちがマンション建設反対の看板をかいて設置したがマンションは建つ。
モリは唯一日が当たる池を埋め立てることにする。

マンションが建っても、モリの一日は変わらない。

30年間毎日見ても飽きない庭。
アリは後ろの右脚(だったっけ?)から歩き始めるなんて、普通の人にはわかりませんよね。
30年間もアリを見続けていたから見えたのでしょうか(笑)。
名誉もお金も求めず、ただ庭という小宇宙を見たいから見ているという仙人(本人はこう言われるのが嫌いなようですが)のようなモリです。

豊島区に「熊谷守一美術館」があるようです。
モリの故郷の岐阜県中津川市付知町には「熊谷守一つけち記念館」があり、役100点の油絵を所蔵しているそうです。
今年岐阜まで行く用事があるので、時間があれば訪ねてみるのもよさそうです。

そろそろあくせくせずにのんびり暮らしていくのもいいですね。
凡人は何かをしていないとダメですもの(笑)。
所々でクスッと笑わせられた映画でした。

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