読んだ本&漫画2020/02/06



相沢沙呼 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』
推理作家の香月史郎は大学の後輩に頼まれ行った先で霊媒師の城塚翡翠と出会う。
彼女は霊視で殺人犯がわかるという。
香月は警察と協力してきたこともあり、香月の論理力と翡翠の霊視を組み合わせて事件を解決していくことにする。
その頃若い女性を殺す連続殺人鬼が世間を騒がせていた。
香月は翡翠と共に殺人鬼を追いかけることにするが、魔の手が翡翠に・・・。

「このミス」1位ということで読んでみました。
表紙の絵を見て内容を想像するとわかるはずでした。
最後のどんでん返しが面白いといえば面白かったですが、正統的なミステリが好きな人には勧めません。

内舘牧子 『すぐ死ぬんだから』
『終わった人』の女性版みたいな話かと思って読んだら、ちょっと違っていました。
主人公は78歳の忍ハナ。
酒店を息子に譲り、夫の岩造と仲良く隠居生活を楽しんでいました。
おしゃれに気をつかい、努力して実年齢に見えないようにしていることが彼女の誇りでした。
ところが、岩造が急に亡くなり、遺書に思ってもみなかったことが書かれていたのです。
今までの岩造との生活は何だったのか・・・。

軽い読み物としてはいいでしょう。
ハナさんのように年を取っても身ぎれいにしていたいものです。

秋川滝美 『ひとり旅日和』
人見知りがひどく就活で失敗ばかりしていた日和は、大学の教授の紹介でやっと就職できました。
しかし、愛想が悪い上に要領も悪いので、上司にネチネチと嫌みを言われ続ける毎日。
そんな時に社長から気晴らしに旅を勧められます。
旅初心者なので最初は日帰りからと、旅好きの同僚にも勧められ、旅に出ることにします。
美味しい食べものに思わぬ出会いがあり、日和はだんだんとひとり旅を満喫するようになります。

日和の行った先は熱海、佐原、仙台、金沢、博多。
佐原以外は行ったことがあるので、なんとなく想像できました。
佐原は東京から2時間もかからないで行けそうなので、行ってみようかと思います。
鰻食べたいもの(笑)。

山本一力 『たすけ鍼 立夏の水菓子』
『たすけ鍼』の続編です。
病気を鍼灸で治すお話だと思っていたら、どうもそれ以上の世直しのお話だったようです。
深川で鍼灸師を営む染谷は近所に住む漢方医の昭年と共に人助けに励む毎日。
今回は朝鮮人参やお菓子屋の騒動に奔走します。
もっと染谷たちが活躍すると思ったのですけど。
内儀の元辰巳芸者、太郎さん、素敵です。

≪漫画≫
高口里純 『紅のメリーポピンズ 1~4』
英国ノーランド・カレッジ出身のナニーが活躍するシリーズ。
ナニーとは住み込みで子どもの面倒を見るイギリスの乳母のこと。
ナニーの吏糸双葉は窃盗の罪で警察に追われ日本に逃げてきていました。
たまたま出会った日本の迷えるお母さんたちの育児問題を次々と解決していきます。
あっけない終わり方でしたが、子育てに悩んでいるママさんが読むと参考になることもあるかも。

高口里純 『グランマの憂鬱 1~6』
『紅のメリーポピンズ』に出てきた百目鬼村の女総領・百目鬼ミキがバッサバッサと村に起こる出来事を解決していきます。
彼女の気っぷのいいこと。
こんなおばあさんがいたらいいなぁ。
孫ちゃんも可愛いわ。
まだまだマキさんの活躍は続きます。

たちばなかおる 『そもそもウチには芝生がない 1~4』
40代女性の人生劇だそうです。
三人の子を持ち、夫は仕事で帰ってこない漫画家のスミ。
認知症気味の姑の面倒を見ている恵子。
年下の男と同棲中のマキ。
この3人が、あることを機にスミの家で暮らし始めます。
40代女のあるあるを等身大で描いています。

サムソン高橋、熊田プウ助 『ホモ無職、家を買う』
ホモに興味を持ったのではなく、無職なのに家を買えるの?という疑問から読んでみました。
サムソンさんは仕事をしてお金が貯まると外国を旅するという人です。
読んだことはありませんが、『世界一周ホモの旅』という本を出しています。

たまたま見た家の値段が800万円。
貯金が900万円。
そういうわけで買っちゃったのですよ。
何故そんなに安いかというと、30年の旧借地権付だからでした。
家は三階建ての古い物件で、もちろんリフォームが必要です。
お金がないので、自分でやるしかない。
自らのことを語りながらも家にまつわることが色々と描いてあります。
特にもてなかったこととか知りたくないのですが(笑)。
サムソンさん、お風呂をリフォームするために(ではないか)、能町みね子さんと結婚を前提に同居したみたいです。
詳しくは能町さんの著書『結婚の奴』を参照。(私は読んでいないけど)

円城寺マキ 『恋はつづくよどこまでも 3~7』
読むつもりがなかったのに、読んでしまいました。
ドラマになっていますけど、見てません。
結局、上手くいくのね。
4巻から女性コミックらしくなります。
テレビではどう描くのかしら?

この中では『グランマの憂鬱』がお勧めです。


珍しく伏せをした弟。相変わらず兄は嫌そう。
近頃、弟が兄に向けて餌(療養食)をばらまきます。
兄は弟の餌が美味しいと思ったのか、手を伸ばして取ろうとします。
毎日同じ餌は飽きるのでしょうね。
兄が自分の餌(シニア用)を食べない時はチュールをのせてあげます。
チュールって美味しいらしく、餌を食べます。

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