ロバート・ベイリー 『白と黒のはざま』2020/02/27



ザ・プロフェッサー』の続きです。

70歳の元ロースクール教授・トムと教え子リックに持ち込まれたのは、元教え子の45年前の復讐殺人事件でした。

テネシー州プラスキはクー・クラックス・クランの誕生の地として有名です。
黒人弁護士ボーはその地で45年前KKKに父親が殺されるのを目撃していました。
ボーは彼らに正統な裁きを受けさせるために弁護士になり、故郷に戻ってきていました。
ボーの父親の命日の日、父を殺したKKKの指導者で農場主のアンディが殺され、父親が吊されていた木に吊されていました。
状況証拠がすべてボーには不利に働き、復讐のために殺人を犯したとして逮捕されてしまいます。
トムはその土地の特殊性から友人で地元の弁護士・レイレイに助けを求めます。

人種差別など昔のことと言えないというのが残念なことですね。
普段はひっそりと姿を隠していても、何かあると出てきますから。
これもアメリカの一面です。

今回、トムの働きはある事情がありそれほどではないですが、最後は決めてくれます。トム、格好いい!でも、無理しないでね。
前作よりも法廷シーンは少な目ですが、エ、というどんでん返しがあります。
映画向きの本です。

そうそう、私的に悲しいことにムッソ君(犬)は登場しませんでした。