鷹井伶 『お江戸やすらぎ飯』2020/04/04



佐保は江戸の大火で両親を亡くし、吉原の遊郭に拾われ、花魁になるべく育てられていました。
彼女には不思議な力があります。体の不調を当てたり、その人に合った滋養のある食べ物が何かわかるのです。
幕府お抱え医師の名家・多紀家の五男・元堅は遊郭に仕事で行った時に佐保の力を垣間見ました。
やがて佐保が禿となる時が近づきますが、幼なじみで遊郭の跡継ぎである颯太のおかげで佐保は遊女にはならず、多紀家に世話になりながら医学館で病人を救う料理人になるために勉学することになります。

料理は黒豆やいわし、山芋を使ったものが出てきます。
薬膳料理なのであまり美味しそうではないですし、話の展開も思ったほどではなかったです。
ひょっとしたらシリーズ物にしようとして出し惜しみしているのかもしれませんね。
続編に期待しましょう。