佐藤青南 『白バイガール 暴走!五輪大作戦』2020/05/09

読みながらオリンピックが延期になっていなければ、タイムリーな本なのにと思いました。


オリンピックが開幕し人で賑わう横浜駅前を、偽装ナンバーをつけたバイクが、白バイの追跡を振り切り暴走し、通行人を次々にはね、最後はビルに激突し、乗っていたライダーは即死しました。
この事故は白バイ隊員の過度の追跡で起こったのではないかという非難の声があがり、追跡していた元口は処分決定まで自宅待機になります。
このことに納得のいかないA分隊の面々は、事故は元口の追跡が原因ではなかったという証拠を探すことにします。
しかし、彼らの行くところを先回りしている何者かが・・・。
それは警視庁公安部の塚本で、彼に横浜駅前の事故は学生団体SFFの北海道支部が起こしたテロであると教えられます。
彼らは札幌でのマラソン競技開催を阻止するため、他の会場でのテロを目論んでいるらしいのです。
塚本は木乃美たち、交通機動隊に捜査協力を頼んできました。

木乃美たちはテロを防止できるのか。
手に汗を握る展開が・・・。

白バイって交通違反の取り締まりとか駅伝などの先導、要人警護、逃走犯の捕捉などが仕事だと思っていたのですが、この本では刑事みたいに聞き込みとかしています。さぞ刑事たちに嫌な顔されるでしょうねぇ(笑)。
木乃美もだんだんと一人前に成長していおり、今回は今まで以上に活躍しています。
いつか箱根駅伝の先導役ができるといいですね。