山口恵以子 『さち子のお助けごはん』2020/06/15



『食道のおばちゃん』や『婚活食道』を書いている山口さんの本です。
今流行の出張料理人が主人公です。

出張料理人・飯山さち子はアシスタントの結城まりとともに様々な家庭にお邪魔し、おもてなし料理や忙しい人のために何品かストック料理などを作ったりしています。
彼女は老舗料亭の一人娘だったのですが、花板だった父親が急死。
父の味を継ぐはずの夫が重圧に耐えきれず失踪し、店が潰れてしまったという過去がありました。
さち子は時にはお客さんの悩みを聞き、悩みが解決できるような料理も作ります。
例えば、食欲のなくなった依頼人の母親のためにスープを作ったりとか。
さち子は意外と世話焼きなんですが、分をわきまえています。
そんなところがお客さんに愛される理由なのでしょうね。

1話1話がとても短くて、読みごたえがありません。
食品会社の会報誌に連載されていたものを本にしたからでしょうね。
通勤電車の中で読むにはいいのでしょうが、じっくり読もうと思うと、物足りない内容です。