クレオ・コイル 『コーヒー・ケーキに消えた誓い コクと深みの名推理18』2020/08/08



クレアが目覚めると、そこはNYのワシントンスクエア。
何故自分がニュージャージーの自宅ではなくグリニッチビレッジにいるのか、わかりません。
かつて暮らしていたビレッジブレンドへ行こう。
そう思い歩き出すと、違和感が押し寄せてきました。
NYを去ってから、たった数ヶ月しか経っていないのに、こんなに変わるものなのかしら?

感動的なプロポーズから二ヶ月経ち、ウエディングケーキの試食会に行ったクレアは忽然と姿を消してしまいます。
そして一週間後に現れた彼女は、15年間の記憶を失っていました。
試食会の後に犯罪現場に遭遇したはずなのですが、当夜の記憶はなく、婚約者のマイク・クィンのことも、彼からのプロポーズも忘れてしまい、娘は成人しているのに、彼女の記憶の中では11歳なのです。
病院で検査しても、どこにも異常は見当たりません。
記憶を取り戻すために、クレアは無償の治療を申し出たロルカ医師の病院に入院することにします。
しかし、ロルカ医師はクレアを「人生の空白部から切り離す」と言って隔離して、面会を禁止します。
元夫のマテオとマテオの母のマダム、婚約者のマイク・クィン、ビレッジブレンドのスタッフたちはロルカ医師に不信感を持ちます。
彼らは力を合わせてクレアを病院から脱走させ、警察の裏をかきマテオの元妻の別荘にかくまうことにします。
そこで薬を使わないセラピー、エードメモワールを試そうというのです。

マテオは未だにクレアのことを愛していました。
この機会を使い、寄りを戻そうと画策しますが。

さて、クレアは無事に病院から脱出でき、記憶を取り戻せ、事件を解決できるでしょうか。
マテオとマイク、どちらがクレアの愛を獲得できるでしょうか。

まあ、考えるまでもなく、クレアが愛するのは・・・ですね。
今回は今までとは趣が違っていて面白かったです。
このシリーズはアガサ・レーズン・シリーズとは違い、新作がでたらすぐに翻訳されているようです。
日本語の本も読まなけりゃならないのに、英語の本も増えてしまうと、寝る時間もなくなりますから、すぐ翻訳してくださり、ありがたいことです。
当分日本語の本の隙間に英語の本という感じでいきますわ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2020/08/08/9276531/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。