内藤了 『TURN 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』2020/09/24



新人警察官・堀北恵平は、刑事課研修で鑑識捜査を学んだ後、生活安全課で研修中です。

生活安全課は日々の防犯や少年非行、ストーカーや悪徳商法など市民の生活に直接影響するような問題に取り組んでいます。
細かく分けると、防犯係(ひったくりや空き巣、振り込め詐欺などの犯罪に対する防犯活動や、犯罪から子どもを守るための対策などを考えたり実行する)と保安係(賭博事犯、危険物やゴミの不法投棄といった郊外問題事犯、インターネットを利用した不正アクセス事犯などの取りしまり)、少年係(少年が関与する事件の早期解決や児童売春の取り締まり、街灯での歩道活動などを行う)の3つの係があります。

刑事の平野は工事現場で酔っ払いが転落死したという連絡を受けます。
死亡した男は『アナオ』と呼ばれているパルクールのプレイヤーで、プレイをネットにアップして稼いでいたようです。
深夜に工事現場に不法侵入し、酔っ払っていたにもかかわらずパルクールをして転落したようで、事件性はない事故死として扱われました。

死体が見つかった日に、防犯パトロールに出かけた恵平は歩道でたむろしている少女たちに声をかけます。
その中の一人が急に生理になってしまったというので、恵平は上司の池田巡査部長の指示に従い、着替えを買ってきて池田に渡し、他の少女たちには何かあった時のために連絡先を教えました。
数時間後、少女の一人から電話が来ます。
生理になった子が死んでしまったというのです。
彼女は生理ではなく、妊娠していて、赤ちゃんを流そうとして、サイトで手に入れた堕胎薬を飲んだそうです。
同じ中学校で亡くなった子は二人目で、もう一人の子は赤ちゃんを隠したらしいとのこと。
次の日は非番でしたが、少女のことが気になった恵平は職場に行き、池田に報告しますが、池田は恵平が少女たちにからかわれているのかもしれないし、警察官にはあれが精一杯の対応だったと断言されてしまいます。
彼女たちに他に何かできなかったかと悔やみ、意気消沈している恵平に気づいた平野は、彼女を朝食に誘います。
鑑識の桃田も後からやってきて、恵平は彼らに少女たちのことを話します。
話を聞いた平野と桃田が恵平をバックアップしてくれると言うので、恵平は死んだ子の周辺を探ってみることにします。
そして見つけたのが、『箱』という闇サイトでした。

東大の法医学教室から『アナオ』の死因に不審な点があると連絡が来たので、平野にくっついて恵平も法医学教室に行きました。
彼を解剖した、警視庁で死神女史と呼ばれている検死官の石上妙子は、転落死したというのに彼の肺は『溺死肺』だと言うのです。
『アナオ』は事故死ではなく、他殺だということです。
恵平が『アナオ』という名からあることに気づきます。

一方、うら交番はというと、この交番には恐ろしい噂がありました。
平野は恵平のことを考え、内緒にしようとしますが、知っても恵平は全く気にしません。流石、太っ腹。
恵平は危ういところがありますが、いい刑事になれそうですね。

おもてうら交番の過去と現在がどのように繋がっていくのか、まだ全容は定かではないです。
さて、恵平は次はどの課に行くのでしょうね。

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