M.C.Beaton 「Agatha Raisin:Dishing The Dirt」2020/12/01

アガサ・レーズン・シリーズ、26作目。
30作目で終わりかと思っていたら、31作目がありました。
後5冊ですが、日本語の本が貯まっているので、今年中に読み終わるのは無理ですね。年内にもう一冊読んで、残りの4冊は来年に持ち越しますわ。


アガサに似合わない、素敵な表紙があったので載せてみました。
「dish the dirt」とは「悪い噂をたてる」という意味です。

アガサがゴミを出しに行くと、80歳ぐらいの老女のVictoria Bannisterがやってきて、アガサがバーミンガムのスラム街で飲んだくれの両親に育てられたのに、今はすごいわね、みたいなことを言ってきました。
自分の育ちのことは前の旦那のジェームズと友達のチャールズ、ミセス・ブロクスビー以外は知らないはずです。
ジェームズが村に引越してきたばかりのセラピストのJill Caventとこの頃仲がいいので、彼が彼女に話し、彼女がクライアントであるVictoriaに話したのではないかとアガサは思いました。
ジェームズに聞くと、自分は話していない、何故そんなに自分の育ちを恥じるんだと言われる始末。
ミセス・ブロクスビーはJillがアガサのことを気にしているのは何か隠したいことがあるからではないかと考えていました。
気になるアガサは自分の探偵事務所の人たちにJillのことを話し、空いた時間に彼女のことを調べてみてくれと頼みます。
さっそくフィルはJillのところに行き、心臓発作のふりをしてJillの隙をみて壁に飾ってある証明書の写真を撮ってきます。
調べてみると証明書はアフリカのインターネット大学のだったり、太極拳やアロマセラピーのだったりといい加減なものでした。

ある日、オックスフォードにあるランドルフホテルのレストランで食事をしていると、アガサに挨拶をしてくる男がいました。
彼はClive Tremundという探偵で、Jillから頼まれ、アガサのことを調査していたのですが、Jillが調査費用を払わないので、アガサにこのことを教えようと思ったようです。
すかさずアガサはJillの代わりに費用を払うから、なんのためにJillが探偵を雇ったのか調べるように依頼します。
怒りがおさまらないアガサは帰りにJillの家まで行き、お前を殺す前にプライバシーの侵害で訴えてやると怒鳴りつけてしまいます。

アガサのことを案じたミセス・ブロクスビーはJillに会いに行くことにします。
ところが彼女が見つけたのは、スカーフで首を絞められているJillでした。
Victoriaが、アガサがJillを殺してやると脅迫していたと警察に言ったため、アガサは警察署で尋問されてしまいます。
その後アガサがCliveに話しを聞きにオックスフォードの彼の事務所まで行くと、事務所は荒らされおり、Cliveは見当たりません。すぐ後に彼の遺体が運河で見つかり、アガサは第一容疑者となってしまいます。
アガサは弁護士を頼むことにしました。前に会ったことのある、イケメン弁護士、Sir David Herytheを。
アガサのロマンスの話しを聞かないと思ったら、こんなところで出てきました。
"kill two birds with one stone"(一石二鳥)と考えるなんて、どうしようもないですね、アガサは。
Davidはアガサを魅力的だと思い、一時の遊びとして手を出そうとしますが、なんとチャールズが怒ります。
チャールズのアガサに対する気持ちがいよいよ明らかになってきました。
話しを戻すと、この弁護士のおかげでアガサは逮捕されずにすみますが、アガサにちょっかいを出す前に彼も殺されてしまいます。

セラピストのJill、探偵のClive、弁護士のDavid・・・。
次々と人が殺されていきます。
アガサは自分が容疑者となったため、容疑を晴らすために事件の調査をしますが、犯人はなかなか見つかりません。その上、命を狙われます。
犯人を特定するために役に立ったのが、彼女の勘です。
どこから湧いてくるのかわかりませんが、この勘が侮れません。
アガサ・レーズン・シリーズは一応ミステリーですが、推理を楽しむのではなく、ハチャメチャなアガサの言動を楽しむものです。
アガサを好きにならなきゃ読み続けられませんわ(笑)。

私の嫌いなサイモンはアガサの邪魔ばかりしてくれます。早くいなくなってくれないかしら・・・。
今回は警察官のRuby Carsonに一目惚れをして、トニにつきまとわなくなったのはいいのですが、Rubyにいいように扱われます。
トニも言っていますが、彼も恋愛に関してはアガサと似たようなものを持っているのね。

今回のアガサのロマンスは死んだ弁護士ぐらいかな・・・ァ!20代(だと思う)の美青年がいましたね。アガサは手を出さなかったからセーフ。
ジェームズは相変わらず気難しい男で、アガサにガミガミ言うだけですが、チャールズはアガサのことをよく見ていて、危ない男を遠ざけ、彼女の命を守るというように頼もしくなってきています。
アガサはチャールズのことをけちん坊で彼女の家をホテル代わりに使っている奴としか見ていませんけど、笑。
今回チャールズはスクラッチくじで大当たりしたので、珍しくアガサにオリエント急行の旅を奢っています。
ミセス・ブロクスビーはチャールズとジェームズの関係をこう言っています。
"I think they are both in love with her in their odd ways"

アガサは太っ腹なところがあり、家の掃除婦のドリスにとってもいいことをしてあげます。
ミセス・ブロクスビーの誕生日には、「明日はミセス・ブロクスビーの誕生日なので、みなさん誕生日カードを送りましょう」と村中の人々にお手紙を書きました。
アガサがやったのに、ミセス・ブロクスビーの旦那は自分がやったように話したのがムカつきますけどね、笑。彼はそろそろ妻をないがしろにしている報いを受けてもよさそうです。
最後にミセス・ブロクスビーが大変身しそうな感じです。
次回に続くということで。


お菓子作りは慣れると短時間でできます。だんだんといい加減になっていますけど。今は材料を買いに行く気になれないので、近くのスーパーで売っている物で作るぐらいです。
キリのクリームチーズ2個を使ったパウンドケーキを焼いてみました。
小さい型がなかったので、グラタン皿を代用しました。


このぐらいの量ならすぐに食べ終わるのでいいです。
クリスマスに向けて、簡単なブランディ・ケーキを焼き、クリスマス当日は生クリームとイチゴでクリスマス・ケーキみたいにして食べようかなと思っています。

中山七里 『復讐の協奏曲』2020/12/02

中山七里デビュー10周年、12月連続刊行企画の11作目。
後、1冊で終わりです。来年から毎月、中山さんの本が読めなくなると、楽しみが減ります。
まだ読んでいない本があるので、少しずつ読んでいくことにしましょう。


元<死体配達人>という過去を持つ弁護士・御子柴礼司シリーズ、第5弾。

前回の実母・郁美の裁判で、自分の過去を明かした御子柴に一般市民から懲戒請求が為されます。
首謀者は”この国のジャスティス”と名乗る人物で、ブログで御子柴の懲戒請求を呼びかけています。
御子柴の事務所に800人以上の懲戒請求書が届きました。
御子柴は懲戒請求者全員に名誉毀損と業務妨害で損害賠償を請求することにし、事務員の日下部洋子はこの処理に忙殺されます。

そんなある日、洋子は外資系コンサルタント・知原と食事をします。
彼とは知人の紹介で知り合い、たまに食事をする間柄でした。
ところが食事をした翌朝、知原が遺体で見つかり、凶器に洋子の指紋がついていたため、容疑者として逮捕されてしまいます。
懲戒請求書の処理は、東京弁護士会会長の谷崎から紹介された弁護士法人の元代表・宝来に任せることになります。
宝来は”この国のジャスティス”を特定できたら、別途成功報酬を与えるという取引を御子柴とします。

御子柴は洋子の弁護を引き受けることにしますが、自分が洋子のことを何も知らないことに愕然とします。
彼にしてみれば、事務員の彼女とは個人的に付き合おうという気は全くなく、仕事を滞りなくしてくれさえすれば問題なかったのです。
家族のことを頑なに言おうとしない洋子でしたが、調べていくにつれ、何故洋子は悪評のある御子柴の事務所で働こうと思ったのかという疑問が湧いてきます。

今までの御子柴シリーズほどの意外感が少ないです。
犯人もすぐにわかり、裁判の場面も少なく、ドンデン返しもたいしたことないし・・・。
最後もホンワカした感じになってしまい、益々御子柴の人間味が増してきましたね。もう少し長く非情な御子柴が見たかったかも、笑。
と言って、面白くなかったわけではないので、ご心配なく。
私としては御子柴シリーズと峰洋介シリーズは鉄板のシリーズです。

原田ひ香 『一橋桐子(76)の犯罪日記』2020/12/03



一橋桐子、生涯独身、76歳。
少し前まで親友の宮崎知子(トモ)と一緒に一軒家に住んでいました。
ところがトモが亡くなり、一人で今の家に住み続けるにはお金が足りません。
清掃のパートをしていますが、それほどの稼ぎはないし、貯蓄もそれほどなく、どうしようかと思っていたら、お焼香を装った泥棒に遭ってしまいます。
香典の弁償で貯蓄が減り、引越しをすると今ある貯蓄はなくなってしまいます。
そこで桐子が考えたのが、犯罪を犯し、刑務所に入ることです。
刑務所に入ると、三食に昼寝はついてきませんが、三食食事は出るし、家賃の心配をしなくていいし、今は介護までしてくれるそうです。
さて、何をやりましょうか。人を傷つけたり、迷惑をかけるのは嫌ですから。

桐子さんみたいな人がいないとはいえないこの頃です。
彼女の気持ちがわかり、身につまされますわぁ。
あるかもしれない未来を思って爪に火をともすような暮らしはしたくないし、彼女みたいに犯罪を犯して刑務所には入りたいとは思えないですし、少なくとも直葬代ぐらいを貯めておいて、年金で細々と暮らせるように、生活の質を今より落とすことを考えておかなければなりませんね・・・。

などと色々と現実的に考えてしまいますが、本では真面目にお仕事をして、他人様に迷惑のかからない生活をしていた桐子には人とのいい縁があり、次々と助けがやってきます。実際にはあり得ないことですけどね。
原田さんの作品ですから、そこはかとないユーモアとほっこり感があり、読後感は悪くないですよ。

クリスマスの歌・絵本・映画2020/12/04

早いもので、もう12月です。
今年は特に何をしたということがなく、過ぎていきました。
来年はワクチンと治療薬ができ、普通の暮らしができるようになるといいのですが。
そういう期待を込めて、年末は少し派手に(?)行事をしてみましょうか。

クリスチャンではないのですが、まずはクリスマス。
新しいクリスマス・アルバムを買います。
イギリスでMichael Ball & Alfie Boeのクリスマス・アルバム「Together 
At Christmas」がBTSを抜いてチャート1位だそうです。


YouTubeに色々とアップされていたので、興味のある方は聞いてみてください。
オーソドックスな、しっとりした大人のクリスマスソングです。
アルフィーの声がマイケルよりも大きくて迫力がありますけど(笑)。

Michael Ball, Alfie Boe - Together At Christmas Medley
                                   O Holy Night
                                   Silent Night 
                                  
アマゾンでCDを頼みました。
    
  
甥に昨年双子が生まれたので、リクエストされたクリスマス・ツリーと私の趣味の絵本をプレゼントすることにしました。


まだ一歳には早いですが、買ってしまったので、送ります。
小学校低学年までの子ども向けですね。
一番のお勧めは『とのさまサンタ』です。お殿様がクリスマスのことを知り、家来達にプレゼントを用意させ、サンタになって配るという話で、意外性があって子どもに大うけします。
『サンタクロースと50ぴきのトナカイ』は太ってしまったサンタさんとトナカイさんがダイエットをするというのが可愛いです。
『100にんのサンタクロース』は子どもと一緒に100人いるのか数えてみるといいでしょう。色んなサンタさんがいますよ。
他にもいいクリスマスのお話がありますが、今年はこの5冊にしました。



映画は『サンタクロースになった少年』です。
何年か前までクリスマスが近付くと、『ホーム・アローン』や『シザーハンズ』を見ていたのですが、今年はこの映画を観てみました。

クリスマスの夜に家族を失った少年・ニコラスが、村の家族と1年ごとに暮らすことになります。
6年目になり、早霜が畑を覆いつくし、湖から魚が消え、誰もニコラスを引き取れる状態ではありませんでした。
家具職人で子ども嫌いのイーサッキがニコラスの器用さを見込んで、引き取ってくれることになります。
ニコラスは一生懸命働き、夜にはお世話になった村の子ども達のために玩具を作り、クリスマスイブの夜に村の家の前にプレゼントを置いていこうとします。
それを知ったイーサッキも手伝ってくれるようになります。
次のクリスマスの日、他の家族の元へ行こうとしたニコラスにイーサッキはこれからも一緒に暮らしていこうと言います。
それから何年か経ち、老いたイーサッキは実の息子と暮らすと告げ、ニコラスに実の息子のように愛していた、家と貯めた全財産をニコラスに譲ると言って去っていきます。
ニコラスはイーサッキの財産を使い、子ども達に玩具を送ることを生涯の仕事とすることにします。

フィンランド語の響きがいいですね。
82分と短い映画ですが、フィンランドの冬の厳しさがよくわかります。
特に湖が神秘的で、湖は死んだ両親と妹のお墓でもあるんですね。
まあ、大人だと色々と言いたくもなることがあるかもしれませんが、フィンランドのお伽噺だと思って観てください。

クリスマスツリーでも飾ろうかと思ったら、夫から拒否されました。
小さいツリーでも買って、こっそりと飾っておこうかしら・笑。

東川篤哉 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』2020/12/05

谷根千というのに惹かれて読んでみました。
東川さんの本であるということを忘れていました。


女子大生・岩篠つみれの兄・なめ郎は谷中で鰯専門の居酒屋「鰯の吾郎」を営んでいます。この店は父親の吾郎が三十代で脱サラして始めた店でした。
鰯が随分好きだったのか、息子になめ郎、娘につみれという変な名前を付けました。姓が岩篠(いわしの)だから、「いわしのなめろう」と「いわしのつみれ」ってなるという、ユーモア溢れる名前です(苦笑)。

お調子者の兄は置いて置いて、つみれちゃんが何故か関わるようになってしまう謎を、兄の友達ということになっている、これまた変な名前のお店「怪運堂」の店主でいつも作務衣を着ている武田津優介が解いていくという感じです。
つみれちゃんの頭の中では≪可愛い女子大生の名探偵≫と≪怪しい三十男のワトソン≫と変換されているようです(笑)。
そこに何の役にも立ちませんが「実直そうで正義感は人一倍強そうだけど、どこか迂闊で軽々しい感じの若いお巡りさん」の斉藤巡査が出てきます。

謎というと、①先輩の足を踏んだのに、踏んでいない謎、②部屋の写真立て、時計、本、雑誌、テレビ、金庫などがすべて逆さまの謎、③風呂場で死んでいた男の謎、④部屋から逃げたコソ泥の謎の4つです。
出演者たちはほんわかムードなのに、何故かそこに殺人がからむというのが、東川さんのミステリの特徴ですかね。
ちょっと中途半端な感じがしますけど・・・。

軽いミステリですので、お暇な時にどうぞ。(ちょっと投げやり?)


この頃、寒くなったせいか、弟が震えています。夏用の綿のTシャツを着せました。


兄はそれほど寒くないみたいです。雑種は暑さと寒さに強いのかしら?
春に大腸炎になって病院に連れて行ったのですが、今回はできるだけ行きたくないので、寒さ防止に犬用のパジャマを買って着せようかと思います。
できるだけ汚して欲しくないんだけど・・・。

冬森灯 『縁結びカツサンド』2020/12/06

第一回おいしい文学賞の最終候補作品だそうです。
受賞作は白石睦月さんの『母さんは料理がへたすぎる』です。2018年3月に受賞が発表され、発売が今年の1月。
この本は10月に発売ですから、書き直したりするのに時間がかかるものなんですね。文壇デビューも大変ですね。
そういえば第二回おいしい文学賞はないみたいですね。応募者が少なくて止めたのかしら?(あくまでも私の想像です)


東京の駒込うらら商店街にあるパン屋「ベーカリー・コテン」はいたって普通の、どこにでもあるような昔のパン屋さんです。
そこで働いているのは、二代目の主人と奥さん、そして三代目の息子・音羽和久。
おじいちゃんが亡くなり、和久がフレンチのシェフを辞めて、パン屋を継ぐために戻ってきたようですが、和久は自分の作るパンに自信がありません。
その迷いが焼くパンに出て、常連のお客さんにいつも 怒られています。

お話は4話。
結婚に迷う女性と終活が上手くいかない男子学生、クラスで浮いてる小学生の女の子の三人の常連さんに関わるお話。
そして商店街の夏祭りで屋台をやることになった和久と幼馴染みの肉バカ、肉屋の賢介たちが健闘するお話。
それぞれに美味しいパンがついてきます。
ドーナツ、カレーパン、コロネ、カツサンド。
なんか書いていて普通のパンではないなぁと思いました。
普通にパンというと、食パンとかフランスパンとかを思い浮かべるような・・・。
今は菓子パンとか調理パンが主になってきているので、いいのでしょうけど。
題名になっているカツサンドのお話がちょっと他の三話と違うかなと思ったりしましたが、美味しいものが出てきたので許します(上目線?)。
でも一言言うと、和久のパンじゃないでしょ。カツも自分で揚げてないでしょ。
残ったソーセージはどうしたんだ。

強烈な個性の登場人物が出てきて、面白かったです。
これがデビューだそうですが、次はどんな作品になるのでしょうね。
これをシリーズ物にしてもいいかも。
でも次回作はよっぽど話題にならないと読まないかも(ごめん)。


リビングはフローリングなので、犬たちは自由に歩かせていませんが、絨毯が汚くなったので、そこで遊ばせることにしました。
兄は絨毯に背中をこすりつけてせっせと臭いつけをしています。
しかし弟は兄のような犬らしいことはせず、一途に遊んでくれと言います。
ポテトのおもちゃを渡すと、すかさず遊んでのポーズ。


最初は「持ってこい」だったのに、しばらく経つと「取ってみろ」になります。


こうなると面倒なので、ママは無視をして、兄と遊びます。
兄はおもちゃよりもママと遊ぶ方が好きです。ひょっとしてママがおもちゃか?

多頭飼いしても我が家みたいに一緒に遊ばない場合があるので、気をつけてくださいね。飼う時に互いの相性をみるのも大事みたいです。
弟は兄のことが好きなんですけど、兄は嫌みたいです。
それでも兄は先に食べてもいいと言っても、弟を待ってから食べます。弟は兄なんか待たずに食べ始めますけど。

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を観る2020/12/07

とーっても楽しい、コメディ映画です。


ロサンゼルスのレストランで総料理長をしているカールは離婚し、一人息子のパーシーとは定期的に会っていますが、会話がありません。
元妻は事業で成功しているらしく、イケイケ衣装でナイスボディ。キューバ人?

ある日、フードブロガーで料理評論家のラムジー・ミッシェルがレストランに来るというので、創作料理で勝負しようとします。
しかし頭の固いオーナーがいつも通りのオーソドックスな料理を出せと言い張り、カールはやむなく指示に従います。
(オーナー役がなんとダスティン・ホフマン。こんな映画に出るなんて、もったいない!(失礼)。偏屈なオーナー役を楽しんで(たぶん)やっています。
その上、ソムリエがスカーレット・ヨハンソンですよ!元恋人役らしいけど、こんな毛むくじゃらな男にこんな美女が?ありえない)

案の定、料理評論家のラムジーはカールの料理を酷評します。
ラムジーのツイッターを見たカールは息子にツイッターのやり方を習い、新メニューを出すから来いと書き、夜中に投稿します。
しかしオーナーがまたやって来て、いつものメニューを出せと言います。
ラムジーとの対決だから嫌だ、契約ではメニューに口を出さないことになっているはずと言い返すと、文句があるならとっとと辞めろと返されます。
そんなこんなでカールは店を辞めることにします。
その後レストランに来たラムジーに激怒したカールがぶち切れる様子が動画で拡散されてしまい、この動画のせいで、カールはどこのレストランでも働くことができなくなってしまいました。
元妻はちょうどいいからと、マイアミに行くから一緒に行って仕事中にパーシーの面倒をみて欲しいと言ってきます。

マイアミのリトル・ハバナのレストランで、元義理の父親と会ってキューバサンドイッチを食べている時にカールは閃きます。フードトラックでキューバサンドイッチを売ろうと。
早速妻の元夫のところに行き、フードトラックを用意してもらいます。
(この元夫、見たことがあるような気がして調べてみるとロバート・ダウニー・Jrでした。家の中が汚れないように靴カバーしているところが笑えます)
ボロボロの88年製のトラックでしたが、カールは息子と一緒にきれいにしていきます。二人では持てないものをどうしようかと思っている時に、レストランで助手をしていた親友のマーティンが現れます。彼はそこにいた人たちに話しをつけてくれ、無事にフードトラックができあがりました。
(マーティン、いい性格です。ラテン系ののりですね)
カールたちは手伝ってくれた人たちにキューバサンドをご馳走します。

さて、ここからカールと息子のパーシー、そしてマーティンの3人の旅が始まります。
ニューオリンズ⇒テキサス州のオースティン⇒ロサンゼルス。
息子はsnsを活用し、売り上げに貢献してくれます。
カールは再度料理することの意味と楽しみを見い出していきます。

ちょっとお下品なところもあるけれど、父と息子の関係にほっこりします。
そしてなんといってもラテン系のノリのよさとノリノリの曲が最高です。
キューバサンド、食べたいわぁ。


弟がおぱじゃまを着ました。


Sサイズでは小さいかなと思ったのですが、ちょうどよかったです。
動物には服を着せたくはないのですが、震えているのを見ると、春先のように大腸炎になりそうなので、仕方なく着せています。
帽子などは嫌がりますが、服は全く嫌がりません。
暖かいのがわかるのかしら?

M.C.Beaton 『Agatha Raisin: Pushing Up Daisies』2020/12/08

アガサ・レーズン・シリーズの27作目。アガサの勘も今度は役に立たないか?
また素敵な表紙を載せておきます。


「Pushing up daisies」は「死んで埋められて」という意味があるそうです。
daisy(ヒナギク)ってイギリスではお墓に咲いているのかしら?

今回、ミセス・ブロクスビーはイメージチェンジをします。
髪型も服装も変えてメイクもして素敵になっています。そういえば彼女って何歳?
アガサよりも若いことは確かで、40代かと思っていたのですが、DVDで見た感じでは30代という感じです。前回では殺されたセラピストに子どもができないことを揶揄されていましたから、意外と若いのかもしれませんね。
このイメージチェンジにはもちろん男が関係しています。
Gerald Devereという元スコットランドヤードの刑事で、50代のイケメン。
アガサも狙っていますが、チャールズにしっかりと釘を刺されましたし、アガサが彼の家を覗いているのを見とがめられ、彼とは微妙な感じです。
彼はミセス・ブロクスビーに女性とキスしているのを見られ、評判を落とし、アガサの探偵事務所で働きだしたのに警察に引き抜かれ、途中で退場してしまいました。そのためミセス・ブロクスビーの淡い恋心はあえなく駄目になってしまいますが、その代わりにあのいけ好かない旦那が優しくなったので、Geraldもそれなりに役割を果たしたということです、笑。

アガサはミセス・ブロクスビーから市民農園に関する相談を受けます。
市民農園は昔はトラストが管理していましたが、今はLord Bellingtonの私有地で、彼は自分の土地を売って住宅地にしようとしています。
アガサはたまたまやってきたチャールズと彼に会いに行きますが、軽くあしらわれてしまいます。アガサの後に話しに行ったGeraldも相手にされませんでした。
その夜、Lord Bellingtonは亡くなってしまいます。
大分経ってからアガサは彼の死を様子を聞き、antifreeze(不凍液)による毒殺ではないかと思います。彼女の推測を聞いたGeraldは息子の許可を得て遺体を検死し、アガサの推測が正しいことが判明します。

その次の週にBellingtonの息子のDamianがやって来て、警察が当てにならないので、アガサに誰が父親を殺したのか突き止めて欲しいと依頼してきます。
喜んで引き受けますが、Bellingtonの息子も娘のAndreaも、その母親も役に立ちません。調査を頼んでいるのにも関わらずまともに話しができないのです。
AndreaはDamianが父親を殺したというし、なんとも奇妙な家族です。

アガサたちはBellingtonに関わりのある人たちに話しを聞いて回りますが、すべて空振り。
死体が増えていくばかり。
この頃のアガサ・シリーズは殺人が多すぎですねぇ。
今回はアガサが命を狙われないだけマシです。

アガサのロマンスはGeraldがパーになったので、もうないかと思ったら、なんとまぁ、とんでもない奴とやっちゃいました。
たまたま話しを聞きに行った"You Would, Wood You?”という変な名前の家具店で店番をしていた若者、Jake Lisleの面倒をみちゃうんです。
彼は20代(たぶん)の仕事が長続きしない今時の男の子。とりえは顔が美形だというぐらい。アガサの探偵事務所で働くことになりましたが、何故か運がよくて、事件解決の突破口になります。
アガサのことをセクシーだと思って手を出したくせに、トニにも色目を使うのがむかつきます。年上のアガサは一時の相手と割り切っていて、次の日には都合よく忘れてます。アガサはチャールズにどう思われるかと悩んじゃっているのに。
最終的にアガサは無理矢理何もなかったことにしちゃいますけど、笑。

いけすかないサイモンは、アガサの親友で警察官のビルが密かに思いを寄せている同僚警察官のアリスにつきまといます。
ビルの母親のとんでもない行為のせいで、さすがのビルも激怒し、実家を出て、アリスのアパートの近くに部屋を借りました。
ビルはこのシリーズの登場人物の中で一番常識のあるいい人なので、幸せになってもらいたいです。

ビル以外の若者、特に男性は変な奴ばかりですが、探偵事務所の老人たち、フィルとパトリックは温厚で思慮深く、アガサを大事に思ってくれていて、ありがたい存在です。
トニも今回は年上男に引っかからず、アガサのために働いてくれています。
事件はすっきりいかない幕切れでしたが、これから頼りになるのは、この3人ですね。

さて、チャールズとアガサの関係は進展無し。
アガサがチャールズのことを当てにならない、ただの友だちだと思おうとしているのですけど、どうなるでしょうか。
チャールズはアガサのことが好きなのに、お屋敷のことを考えてお金持ちの女と結婚しようとするのがいけませんわ。
最後に二人でマデイラ島に行ったのに、そのお金の出所を隠していたのは彼の失点です。アガサが知ってしまいましたもの。
これでは上手くいかないわよね、笑。

後四冊。
今年中にもう1冊は読みたいものです。

中山七里 『護られなかった者たちへ』2020/12/09

kindleで買ってあり、読んでいないような気がしたので、読んでみました。
なんか読んだことがあるような気がしています(笑)。


東日本大震災から4年後、仙台市の古いアパートで死体が見つかります。
死体は四肢を拘束され、口も塞がれており、典型的な餓死の症状を示していました。所持品はそのまま残っており、物盗りではなさそうでした。
運転免許証から遺体が「仙台市青葉区福祉保険事務所 保護第一課長三雲忠勝」のものであることがわかりました。
県警捜査一課の苫篠誠一郎たちが三雲のことを調べていくと、彼は人格者として知られており、どの人も人から恨まれたり憎まれるような人ではないと言います。
仕事では生活保護の業務に長く携わっていたようでしたが、彼が市民と直接接触する機会はなかったようです。

その4日後、行方不明だった宮城県会議員の城之内猛留の死体が、高森山公園の近くの森の中にある農機具小屋で見つかります。
口蓋周りと四肢に拘束痕があり、餓死による衰弱死で、三雲の時と酷似しています。
その上、彼は三雲同様、議会一の堅物で、金に綺麗で高邁な信条を実践している、清廉潔白がバッジをつけて歩いているような人間として評判でした。

苫篠は二人に何らかの共通点があると考え、捜査をしていきます。
そして判明したことは・・・。

生活保護がテーマです。
読んでいて、悲しくなってきました。
生活保護は最終手段だと思うのですが、不正受給をする人がいたり、財政などの関係で審査基準が厳しくなり、本当に必要な人に受給されるというわけでもないのですね。
生活保護関連の職員にとっても、そういう状況を知りながら、受給者を選別していかなければならないというのは辛いことでしょうね。

如何にも中山さんらしいミステリだと思いました。
シリーズ物ではないので、初めての中山さんにいい本でしょう。
映画にもなるようですので、読んでみるといいかも。

読んだ本2020/12/10



西條奈加 『千両かざり 女細工師お凜』
四代続いた錺職、椋屋では四代目が夭折し、五代目を誰にするか決まっていませんでした。細工の目利きがたしかなお凜は義兄である四代目から跡目決めを託されました。
義兄に跡目決めに必要だと言われた時蔵という男を迎えましたが、彼は天才肌の一流の職人で、江戸にはない技で簪を作ります。
人知れず一人で錺細工の修行をしていたお凜は、彼の技術と人柄に惹かれていきます。
やがて天保の改革で奢侈禁止令が出て、金銀を使用した細工はできなくなりましたが・・・。

江戸時代に職人の道に励む女性のお話。お勧めの一冊です。

小原周子 『人生においしいりはびりメニュー 病院でちゃんとやってよ 3』
『おかんむりナース 病院でちゃんとやってよ 2』では私的に最低のナースに成り下がった看護師・大八木新菜でしたが、今度は少しまともに、いいえ、以前に戻ったのかな?
リハビリ病棟に新しい主任がやってきます。それは新人時代、整形病棟に勤務していた時に、新菜をイビリ倒した茅野でした。案の定、茅野は新菜を目の敵にします。前回自分が理学療法士の潮田に取っていた態度が、これに近かったのではと気づく新菜でした。
そんな時に、スポーツジムでいがみ合っていた沼野が患者としてリハビリ病棟にやって来ます。
新菜、ピンチ!

前回で読むのを止めようかとも思っていましたが、今回は読んでよかったです。
リハビリ病棟の看護師の大変さがよくわかります。患者も同僚も、そして上司も、それぞれに対処が難しいですね。どんな職場でもあるのでしょうが、私ならメンタルに来そうです。

山口恵似子 『婚活食堂 4』
読むのを止めればいいのに、本の説明の「めぐみ食堂に、”バチェラー”現る!?」を見て買ってしまいました。バチェラーってどんな人と思っただけなのですけどね、笑。

おでん屋「めぐみ食堂」にイケメン独身のIT実業家・藤原海斗がやってきます。何故か「めぐみ食堂」が気にいったらしく、よくやって来るようになります。そのため彼目当ての4人の美女たちも来るようになり、さて、恋の駆け引きはどうなるのか・・・。

藤原の愛する人(?)を知ったとたんに、冷めました。

志賀内泰弘 『京都祇園もも吉庵のあまから帖2』
一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を巡る人たちのお話。
仕事が遅い和菓子屋の女店員や舞子修行中の子、「祇園祭のサンタ」と新聞記者など様々な人が出てきます。
京都人って冷たい印象があったのですが、人情溢れる人たちだったのですね。

竹村優希 『さくらい動物病院の不思議な獣医さん 6』
大学院生の手塚と心を通わせるようになった獣医の亜希でしたが、ある日、動物たちの声が聞こえなくなりました。このまま一生声が聞こえないのではないかと不安に思う亜希。そんな時に動物のシェルターに行くことになり、そこでリクという人に怯える犬に出会い、亜紀はリクの後ろ脚に違和感を覚えます・・・。

このシリーズは後一巻で終わりそうですね。亜希も幸せになりそうで、なによりです。動物が出てくるお話って、それだけでいいですもの(私だけ?)。

濱好嘉之 『院内刑事 ザ・パンデミック』
警視庁公安部出身の廣瀬知剛は、川崎殿町病院のリスクマネジメント担当顧問をしており、”院内刑事”として同病院の危機管理を担当し、病院内外で起こる様々なトラブルを昔からの人脈を生かしながら解決していきます。

タイムリーな新型コロナウイルスにまつわる本かと思ったら、それだけではありませんでした。産科の問題や労働組合、看護師に対するストーカー被害とか色々と話題が多く、一冊では深く書ききれなかったという感じです。
蘊蓄が多く、そのおかげで知識が増えますが、ちょっと多すぎ。
WHOや中国、韓国などに関することも主人公の廣瀬の思うことが作者の思うことなのでしょうね。
ミステリというより、危機管理とはなんぞやということを知りたい人にはいい本です(たぶん)。

桜木紫乃 『おばんでございます』
桜木さんの初のエッセイ集。
ストリッパーとシークレット歌劇団0931の話が面白かったです。
シークレット歌劇団0931のことは全く知りませんでした。
2002年にデビューしたそうで、その頃私は北海道にいませんでしたものね。写真で見た感じ、宝塚のパロディっぽいですが、いつか北海道で舞台を見てみたいです。


可愛らしく伏せをする弟犬です。


服を着ると細く見えますね。それでも3㎏はあります。
他の服も届いたので、後ほどお見せしますね。