新堂冬樹 『動物警察24時』2020/12/14

ミステリ作家で名前は知っていたので、動物警察というのに惹かれて読んでみました。


東京都に実験的に設置された「Tokyo Animal Police」通称TAPは、動物保護を目的として警察や動物愛護相談センターと協力しながら活動をしています。
元動物看護師でTAPで働く北川璃々は後輩で元トリマーの中島涼太と警察官の天野広大と共に動物に関する事件を解決していきます。

事件とは。
①「目黒公園愛犬連続ペンキ弾事件」・・・目黒区の公園で何者かが小型犬に水鉄砲でピンクのペンキを浴びせていました。
②「ミニチュアシュナウザーの虐待疑惑!?」・・・ある人気タレントは自らのイメージのために飼犬のミニチュアシュナウザーにダイエットを!
③「マルプー誘拐事件の謎」・・・TAPに恨みを持つ者がマルプー(マルチーズとプードルのミックス犬)の誘拐事件を企て、TAPに500万円要求してきます。
④「可愛がってくれる飼い主を待つ犬達」・・・妻に先立たれた老人が犬を飼うことにはまり、近所で産まれた犬や捨て犬を引き取るようになり、噂を聞きつけた人が家の周りに捨て犬をし、多頭飼育崩壊の危機に陥ります。
⑤「TAP存続の危機」・・・あるペットショップでは売れなくなった犬を虐待していますが、オーナーの父親が東京都福祉保健局の幹部なので、部長から関わるなとの圧力が・・・。

様々な動物たちの危機に、虐げられていた動物たちの心と身体の傷を癒やすのが自分たちの使命と、璃々たちは日々邁進していきます。

扱っている内容は重いものですが、何しろ書き方が軽く、璃々が熱血すぎて、やり過ぎ感満載。なんだかなぁ・・・。途中で読むのを止めようかと思いました。
新堂さんの本ってみんなこんな感じなのですか?
読みやすいので、今の動物問題の一端を知りたい方や軽い動物物を読みたい方にはいいかも。


昨夜、休日出勤していた夫がケーキを買ってきました。


久しぶりのケーキでした。
都心に行って美味しいケーキを買いたいけど、まだしばらく我慢します。