「ギリーは幸せになる」を観る ― 2020/12/23
明日はいよいよクリスマスイブ。
暗いことばかりの今年なので、ここで少しは楽しみましょう。
ブログを書きながらクリスマスの歌を流していますが、お勧めを載せますね。
昨日紹介したOnly Boys AloudのVirtual Christmas Concertの中から先生方が歌うのだけが観られるようになっていました。
"Let It Snow" Aloud Staff, Choir Leaders, Trustees and Community
Leaders
真ん中の赤い箱のようなものの中から頭を出している女性が気になります。
なんの仮装なのかしら?
2012年と古いのですが、ロッド・スチゥワートのも好きです。昔と変わらぬ歌声を聞かせてくれます。
Christmas Live at Stirling Castle Rod Stewart
これも2014年と古いのですが、サムの声が素敵です。
"Have Yourself A Merry Little Christmas" Sam Smith
初めて聞いたのですが、素敵なハーモニーのトリオです。
"O Holy Night" GENTRI
The Shows Must Go On では昔ながらのクリスマスの歌が聴けます。
クリスマス気分が台無しになる映画を観ました、笑。
主人公のギリーは小さい頃から里親の間を転々としていました。
どの家庭に行ってもわざと嫌われるような反抗的な態度を取っているからです。
福祉事務所のエリスから、とうとうこれが最後のチャンスで、駄目なら施設に入らなければならないと言われてしまいます。
彼女を受け入れてくれたのはトロッターさん。彼女は今まで沢山の子どもの里親をやってきました。
トロッターさんのところにはwe(ウィリアム)という男の子がギリーよりも先に里子として来ていました。
彼は辛い人生を送っていたのだから、見下したり、いじめたりしないでとトロッターさんはギリーに釘を刺します。
トロッターさんの家に来てからもギリーの態度は変わりません。
彼女の望みは、いつか母が迎えに来て一緒に暮らすということなのです。
そんな彼女でしたが、トロッターさんのところに夕食を食べに来るランドルフさんに対しては素直なところがあります。彼は目が見えないので、ギリーが彼を家に連れてこなければなりません。トロッターさんの思いつきで、ギリーは本の好きなランドルフさんに本を読んであげることになります。
ギリーは学校でも同じように振る舞います。
話しかけてきたアグネスにはあっちへ行けと言い、バスケットボールが転がってきたら、返さなかったので喧嘩になってしまいます。
数学の勉強を手伝ってくれるラジームには悪態をつき、テストでは白紙を出して先生を怒らせようとします。
ハリス先生はギリーよりも上手で、ギリーの悪巧みには乗りません。頭にきたギリーは先生を怒らせる別の手を考えますが・・・。
(ハリス先生、素敵です。こんなに生徒のことを考え、自分を正直に出す人なんてなかなかいません)
トロッターさんもハリス先生もギリーの思い通りにならないので、ギリーは母に会いにサンフランシスコに行くことにしますが、お金が足りません。ランドルフさんの本棚にお金が入った缶があるのを見たギリーはそこからお金を抜きます。
ランドルフさんの息子がやってきた時に、自分の盗みがバレると思い、急いでサンフランシスコに行くことにし、玄関に置いてあったトロッターさんの財布からお金を盗ります。バスターミナルまで行きますが、不審に思った切符売り場の人が通報したため、ギリーは警察に捕まってしまいます。
施設に戻されるかと思ったら、トロッターさんが強行に反対し、とりあえずギリーは感謝祭まではトロッターさんのところにいられることになります。
(ここからが不思議なのですが、急にギリーが良い子になっちゃうんです。
映画ですから、ギリーが少しずつ変化していく様子を描くのが難しいのでしょうが、それでも急すぎて、気持ちが悪いぐらいです)
ギリーがトロッターさんの家に馴染み始めた頃、ギリーの祖母だという女性が現れます。実はサンフランシスコへ家出する前に、ギリーは母親にトロッターさんのことで嘘をでっち上げた手紙を送っていたのです。祖母はギリーの母のコートニーとは仲が悪く、13年前から音信不通だったのに急に便りが来て、そこにギリーのことが書いてあったのでやって来たのです。
ちょうどその時、運の悪いことにギリー以外のみんながインフルエンザに罹って寝ていて、部屋はメチャクチャでした。そのため祖母はギリーが辛い思いをしていると勘違いをして帰っていきます。
それからしばらくして、福祉事務所から祖母のエリスがギリーを引き取りたい、母のコートニーもそれを望んでいると言ってきます。
何もかもが嘘の手紙のせいでした。手紙で虐待があることや家の環境が悪いことを告発していたので、weまでもが別の里親のところに移らなければならなくなったのです。
自分のやったことを悔いるギリーですが、後の祭りです。
ギリーは自分はどうなってもいいからと、福祉事務所のエリスにトロッターさんとweのことを頼みます。
ギリーは祖母の家に行くことになりますが・・・。
トロッターさんとハリス先生には頭が下がります。
ギリーのような可愛くない子は自分の子ではないんだから、ほっておいていいのです。
どういう経緯なのかわかりませんが、ギリーの母親は不幸な人生を送りそうですね。
一方、ギリーの人生はトロッターさんとランドルフさん、そして祖母のエリスとの出会いで、いい方向へ変わりそうです。大人は皆、人に言えない悲しみを抱えて生きているのですもの。それをギリーは感じてくれたかしら?
ギリーに「人生は思い通りにならないし、辛いものである。ハッピーエンドなんてこの世に存在しない」と語ったトロッターさんの人生には辛いことが多かったのかもしれませんね。
「辛い仕事を達成してこそ人は幸せになる」
肝に銘じておきます。
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