「愛を読むひと」を観る2020/12/26



昨夜、焼いたチキンです。じっくり見ないでください。見られるとバレてしまいます。
そう、片足がないのです、www。
切ってしまってから写真を撮っていないのに気づきました。
毎年、市販の鳥の腿を買ってくるのですが、今年は特別です。すべて処理済みなので、焼くだけという簡単調理でした。
来年もやろうかしら。


ドイツの作家、ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』が原作。
記憶が定かではないのですが、原作を読んだことがあるような・・・?
(ネタバレあり)


1958年西ドイツ、イノシュタット。
15歳のマイケルは気分が悪く学校を早退します。雨の中、動けなくなり泣いていると、女性が現れ、彼の吐いたものを始末し、送ってくれます。
彼は猩紅熱に罹っており、数ヶ月間隔離されました。
回復してから、助けてくれた女性、ハンナのアパートに花を持っていきます。
それから何度も彼女のアパートを訪れるマイケル。
いつしか二人は男女の仲になり、ハンナの求めでマイケルはベッドの中で本を朗読するようになります。
そんな日々が続いていたある日、私鉄で働いていたハンナは働きを認められて事務職に昇進することになりますが、それからしばらくして、ハンナはマイケルの前からいなくなってしまいます。

1966年、マイケルはハイデルベルク大学の法科で学び始めます。
入学して入ったゼミでナチスの戦犯の裁判を傍聴することになります。
そこでいなくなったハンナの姿を見かけ、驚くマイケル。
1944年、ハンナはシーメンスで働いていて、昇進するという時に辞め、SSで看守を募集していると聞き入隊し、クラコフ近郊の強制収容所で看守をしていたというのです。
裁判が進むうちに明らかになっていくハンナの罪状。
他の看守たちはこぞってハンナに罪をなすりつけていきます。
ハンナはあることを恥じており、隠していました。
それを公にすれば、裁判では有利になります。
マイケルはそれを裁判官に伝えようかどうか悩み、ハンナに会いに行きますが、会わずに帰ってきてしまいます。
ハンナは殺人罪で無期懲役になり、他の看守たちは殺人幇助で懲役4年を言い渡されます。

それからマイケルは、一緒に呼んだ本をテープに吹き込み、刑務所にいるハンナに送り続けます。
テープに『犬を連れた奥さん』を吹き込んだ頃、ハンナは図書室で『犬を連れた奥さん』を借り、毎日テープと一緒に読んでいきます。
しばらくして、ハンナからの手紙がマイケルに届くようになります。

1988年、ハンナが出所することになり、誰も身寄りがないので、マイケルのところに身元引受人の依頼が来ます。
マイケルは刑務所にハンナに会いに行き、来週迎えに来ることを伝えます。
しかし・・・。

見始めに若い男の子が年上の女性に惑わされるという映画を借りてしまったかと思って見るのを止めようかと思いました(笑)。
ドイツはナチスに関係した人たちを、戦後何年経とうが告発していますね。
そういうことをしていかないと、またナチスが行ったような事が起こらないとは限らないという自覚があるからなのでしょうね。

ハンナのことを知ってしまったマイケルが人との関わりを避け、心を閉ざして生きてきたということは悲しいことです。娘のジュリアが父親が誰ともうちとけないのは自分のせいだと思っていたという言葉は重いです。
私にわからないのは、何故ハンナはあのことを恥じていたのかということです。
それを言ってしまえば、4年で刑務所を出られるのですよ。
それに加え、刑務所から出られるというのに、何故彼女は・・・。
他にも色々とありますが、本で書かれているのに映画では描かれていないこと、彼女の出生が重要な鍵となるようです。
もう一度『朗読者』を読み返してみようかと思いました(いつになるかな?)。