懐かしい食堂の本、2冊2020/12/28



渡辺淳子 『東京近江寮食堂 青森編』
もともと宿泊施設にあった近江寮の食堂だった近江寮食堂は、近江寮取り壊しのため、ある大学教授が格安で貸してくれた谷中の古い日本家屋に引越しました。
妙子と安江の二人のおばちゃんだけでは手が足りなくなり、バイトを雇うことにします。そこに現れたのが、一度も仕事をしたことがないという、訳アリの主婦の睦美でした。青森出身の彼女のおかげで次々と青森の郷土食を取り入れていく近江寮食堂でしたが・・・。

もはや近江寮感はなし。これからも色々な県の郷土食を紹介するということですね。
青森の食のことは全く知りませんでしたが、せんべい汁って青森だったのですね。
次はどの県かしら?

成田名璃子 『東京すみっこごはん レシピノートは永遠に』
完結篇です。
東京のある商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋の共同台所すみっこごはん。
3人以上人が集まれば、くじ引きで当たった人が置いてあるレシピ通りにご飯を作ります。

高校三年生の楓は亡くなった母親が営んでいた食堂をNPO化して共同台所にしているということを知りました。
楓は進路のことで悩んでいました。一緒に暮らすおじいちゃんはどの進路を選んでも反対はしないと思うのですが・・・。
彼女の心の中に残っているのは、助けてあげられなかった少年のことでした。
彼のような子のためになりたいと選んだ進路は2つ。悩む楓を見て、すみっこごはんの常連たちがとった行動とは・・・。
楓が進路で悩むのと同時期にすみっこごはんの常連たちも人生の岐路に立っていました。
そしておじいちゃんも・・・。

こんなところがあればいいなと思いながら読んでいます。
最初っからおじいちゃんの追想で、これは何かあると思っていたら、ありました。
生きていくと、いつまでも同じことはないことに気づきます。
子どもは成長し、日々変わっていき、周りの人もその時、その時の状況で去って行き・・・。
「会うは別れの始まり」とはよく言ったもので、若い楓にはなかなか辛いものがあります。
何か一遍に色んなことが起こりすぎ感がありますけどね、笑。

カフェもいいけれど、たまには食堂はどうでしょうか。
といいながら、私はカフェを使いますけど、笑。
食堂は入りにくいんですもの。


YouTubeを見ていると、イギリスの王室のがありました。
恒例のエリザベス女王のクリスマスメッセージを見ると、女王は90歳を超えているとは思えないですね。服装のセンスがいいです。
日本人は年を取ると暗い色を着がちですが、年を取ったらエリザベス女王のように、明るい色を着た方がいいかもしれません。
”God Save The Queen"を騎乗で演奏しているのを見てびっくりしました。
よく馬が動かないですねぇ。
見ながら日本人はもっとスピーチ技術を学んだ方がいいなと思いました。
次の国王のチャールズさんはActors' Benevolent Fundのチャリティのために
" 'twas the night before Christmas"を他の俳優たちと一緒に読んでいます。
奥さんのカミラさんはリモートで子ども達と話し、クリスマスツリーの飾りをどこに飾るか聞いていました。
良くも悪くも身近な王室という感じですね。