M.C.Beaton 「Agatha Raisin and the Dead Ringer」2021/01/02



テレビに映っていた富士山の日の出。
テレビの画面を携帯で撮ったので、あまりきれいではないですが、初日の出ということで。

年末に読み終わっていたアガサ・レーズン・シリーズの29冊目。
シリーズも後2冊になりました。


Thirk Magna村のSt Ethelred教会には素晴らしい鐘のセットがあります。
その鐘のringers(鐘を鳴す人)は8人いて、その中でも双子のMavis & Millicent 
Dupinは人生のすべてを鐘にかけていると言ってもいいほど熱心ですが、他の6人から嫌われていました。
ある日、主教(bishop)が教会を訪れることになり、鐘を鳴らして迎えることになります。双子は難しい長い曲をやりたがりましたが、他の人たちは主教はそんなに長くは滞在しないのだから、鐘が鳴っているうちにいなくなってしまうし、主教と話ができないと反対します。結局短いものにして、彼のために歓迎会を開くことになります。

教区牧師(vicar)の妻のHelen Tomsは夫から頼まれ、ミセス・ブロクスビーに会いに行きます。ミセス・ブロクスビーの夫のアルフがケンブリッジで彼と一緒だったので、今度の歓迎会にブロクスビー夫婦を招きたいというのです。
もちろんミセス・ブロクスビーは行くことに同意しますが、二人が話している時に牧師から電話が来て、主教が探偵のアガサに会いたいと言っているのでアガサも招くように言われます。
そこにたまたまアガサがやってきたので招待しますが、アガサは断り、ヘレンは泣き出してしまいます。

実はヘレンの夫は牧師でありながら妻には横暴な奴で、彼女を殴ったりモラハラまがいのことをしていました。
鐘仲間でヘレンのことが好きなJulianは牧師と別れるように勧めているのですが、なかなかヘレンは別れようとしません。
後にアガサとミセス・ブロクスビーも心配して色々とアドバイスするのですが、どうもヘレンはそういう可哀想な自分に酔っているようで、お手上げです。

Thirk Magnaにやってきた主教は独身でとてもハンサム。自分の魅力を使って金持ち女性たちを夢中にさせ、寄付金をまきあげようとしています。
双子のMavisとMillicentが主教を狙ってまとわりつきます。
彼がアガサのことに興味があることに気づいた彼女たちはアガサを目の敵にします。
彼はアガサを食事に誘いますが、食事中にアガサは彼と婚約解消をした後に行方不明になった、膨大な財産を継ぐ予定のJennifer Toynbyのことが気になってしょうがありません。彼女が今どこにいるのか主教に聞きますが、主教は巧みにごまかします。
アガサは彼の中に胡散臭いものを感じ、やがて嫌悪感を抱くようになります。

この後、Thirk Magnaでは警察官の殺害から始まり、次々と殺人事件が起こりますが、なかなか犯人がわかりません。
Jenniferを探すことはJulian牧師に頼まれましたが、誰も殺人の犯人捜しの依頼をしてくれないので、アガサは殺人事件の調査に乗り出せません。
アガサはチャールズやジェイムズと一緒に聞き込みに行っていましたが、今までは喜んで着いてきていたのに、チャールズはアガサに、僕じゃなくて自分の探偵たちと行ったらなんて言い出します。どうしちゃったのでしょうね。

さて、アガサのロマンスはというと、チャールズが結婚しようと言えばすぐにYESと答えようと思っているアガサですが、チャールズは相変わらず煮え切りません。
仕方ないのでアガサは自分から結婚を申し込もうと決心します。しかしなんと今回、アガサにtrue loveが・・・!
でも・・・。

鐘をどうやって鳴らすのかというと、DVDのアガサ・レーズン・シリーズ 1の
"Hell's Bells"中に出てきました。
塔の鐘からロープが下まで垂れ下がっています。


そのロープを全体重をかけて引くのです。


いいエクササイズになりそうです。
転座鳴鐘術なんていうのがあり、独特な譜面があります。
イギリスには鳴鐘術を教える学校もあるそうです。

ドラマのアガサ(Ashley Jensen)とBeatonさんの写真がありました。


私の思っていたアガサと、ちょっと違うわ。