「ローズの秘密の頁」を観る2021/01/14

ネットのニュースを見ていたら、こんなのを見つけました。
たまたま紹介する予定の映画(「ローズの秘密の頁」と「あなたを抱きしめる日まで」)に関することだったので、びっくりしました。
映画にもなっていたので、疑いはしていませんでしたが、国が謝罪するほどのことだったのですね。
私は宗教には寛容さが必要だと思っていますが・・・。

私の好きな女優の一人がヴァネッサ・レッドグレイブです。といってそれほど彼女の出ている映画を観ていませんけど、「ジュリア」の演技が印象に残っています。
彼女の若い頃を演じたのが、「キャロル」に出ていたルーニー・マーラ。
ちょっと残念だったのが、彼女とヴァネッサが顔とか雰囲気とかが全く似ていないところです。


北アイルランド北西部の海沿いの街、スライゴにある聖マラキ病院の精神病棟に、ローズ・クレアは産み落とした赤ん坊を惨殺したとして、1942年から40年以上も閉じ込められていました。その間、彼女は一貫してその罪を否定していました。
病院が取り壊されることになり、転院か退院かを決めなければならなくなりました。そのため彼女の症状を再評価するために精神科医のスティーブン・グリーンが招かれます。
彼はローズが密かに聖書の余白に日記を書いているのを知り、日記を辿りながら彼女が若き日のことを語るのを聴くことになります。

ベルファストの戦火で失業したローズは頼るべく親戚がいないので、エレノア叔母の禁酒ホテルで働くためにアイルランドにやってきました。
マクナルティ酒店のマイケルが話しかけてきたことがきっかけで、ローズはマイケルに好意を抱きますが、やがて彼はイギリス軍の戦闘機パイロットに出願し出兵してしまいます。
マクナルティ家はイギリス寄りなので、気をつけろと忠告する人もいましたが、ローズは意に介しませんでした。

そんな頃、ゴーント神父が彼女に近付いてきます。海で泳いでいたローズに話しかけてきて、車で送ってくれたのです。それ以来ゴーントは執拗にローズを追いかけます。叔母は二人のことが噂になっているので、彼とは出かけないようにとローズを諫めました。
ローズは魅力的だったので、他の男たちからも注目を浴びていました。
ゴーントは彼女と踊る男に嫉妬し、喧嘩を売ります。それを知った叔母が激怒し、ローズを家から追い出したため、彼女は森の中のコテージに一人で住む羽目になります。

ある日、戦闘機が墜落し、ローズは操縦士を助けます。その操縦士は奇遇にもマイケルでした。ローズは彼をコテージに連れて行き、匿います。
そんな頃、ローズの居場所を知ったゴーントがやってきて、彼女を家政婦として雇うと言うのですが、ローズは彼をはぐらかして追い返します。
マイケルの看護をするうちに二人はいつしか愛し合うようになり、プロテスタント教会で式を挙げ夫婦になります。
幸せな暮らしも長続きしませんでした。IRAの追っ手にコテージが見つかってしまい、ローズはマイケルを逃がしますが・・・。

ローズが思い通りにならないことに気づいたゴーントはローズが色情狂であるという手紙を書き、叔母にサインをさせます。そのためローズは聖マラキ精神病院に収容されてしまいます。マイケルとの結婚は妄想として片付けられてしまいます。
ゴーントはローズに会いに来て、自分と夫婦になれば病院から出られるとほのめかしますが、その時、ローズは妊娠していることを告げます。
病院で過ごすうちに、ローズは産んだ子はアメリカに養子に出されるか、一生病院に閉じ込められるかのどちらかであるということを知ります。
臨月になったローズは病院から逃げ出しますが、ゴーントと警察が執拗に追ってきます。
ローズは海を泳ぎ岸辺に着いたところで子どもを産み落とし、石でヘソの緒を切った後、意識を失ってしまいます。

気づくと、生まれた息子は死んだと言われ、やってきたゴーントにマイケルは追っ手に殺されたと告げられます。
マイケルの死は信じられても、息子の死は信じられず、ローズは正気を保つために、聖書の余白に日記を綴り始めます。

ローズの話を聞いたグリーン医師は、改めてローズに関する書類を読み直してみました。
ローズは1942年5月1日に浜辺で出産したと記載されています。
グリーンの誕生日は両親によって見解に相違があり、5月1日か2日と言われていました。
そしてローズの再診察にグリーンを指名してきたのは、大司教となったゴーントでした。
グリーンは売りに出していた家の物置を調べ、権利書の中に手紙が入っているのを見つけます。
その手紙に書かれていたのは・・・。

実際にあった話ではなく、セバスチャン・バーリーが書いた小説『The Secret 
Scripture』の映画化です。
アイルランドのことはよく知りませんが、記事に書いてある「女性憎悪の風土」って何なんでしょうね。カソリック教徒って女性蔑視が強いの?
映画に出てきますが、女性に言い寄って袖にされると逆上する男ってなんなの。
女を男の下に見て、俺様の言うことを聞くのは当たり前とか思っているのでしょうか。
ゴーントも神父でありながらローズのような魅力のある女性を色情狂などと偽りのレッテルをつけて、自分の物にならないからと悲惨な状況に追いやり、そこから抜け出したいのなら自分の妻になれって何なの。
多分彼はその時、自分は何も悪いことをしていないと思っていて、罪深い女に神に代わりお仕置きを与えてやったとしか考えていないんでしょうね。
そんな彼が後に大司教になるなんて、どうかしてない?
なんで40年以上経ってから、恩恵を施したのかしら?
40年後のゴーントが出てこなかったので、そこのところが理解できませんでした。

アイルランドでは1995年まで離婚ができず、2018年にやっと中絶が合法化したそうです。
イギリスとの関係とか色々と歴史上のことがあるのですが、少しは知っておかなければ、この映画を深く理解できませんね。

次に紹介する「あなたを抱きしめる日まで」がネットニュースそのものの映画です。


しばらくぶりの二匹一緒の写真です。


二人で並んだ写真が撮りたいのに、未だに一緒に並べないのです。
兄は写真が大嫌い。ちゅーるを見せているので、前を向いています。


僕、良い子でしょうというようにお座りする弟。彼はおやつがなくてもポーズを取ります。
顔は可愛いんですが・・・。

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