コリン・ワトソン 『ロンリーハート4122』2021/04/02



ブラックス・バラで二人の中年女性が行方不明になっていました。
そのうちの一人、ミセス・バニスターは家を売ってから行方がわからなくなっています。彼女の家を家宅捜査すると、レックスという男からの彼女宛ての手紙が三通と自分宛の四百ポンドとシルヴィア・ストーンチに支払った二十ギニーの小切手の控えが見つかります。
シルヴィア・ストーンチは結婚相談所を経営しており、行方不明の女性二人がこの結婚相談所を利用していたことがわかります。
パーブライト警部はこの結婚相談所を通じて会った男が怪しいと思い、捜査しますが…。

そんな頃、ロンドンからルーシー・ティータイムという女性がブラック・バラにやってきます。
彼女はホテルに滞在し、ストーンチの結婚相談所に入会します。
パーブライト警部は捜査に行き詰まっていたため、裕福そうなミス・ティータイムが次なる標的になるのではと考え、部下に彼女を見張らせますが、ミス・ティータイムの方が彼らよりも上手で、彼女に振り回される始末。
ミス・ティータイムは何者なのでしょうか?

本の中に出てくる『きつねは、なまけもののいぬを、とびこえました』という有名なパングラムというのがが気になったので、調べてみました。
"The quick brown fox jumps over the lazy dog"という文です。
「素早い茶色の狐はのろまな犬を飛び越える」という意味で、アルファベットの
26字がすべて入っていますね。

ちょっと古い感じのミステリーですが、意外性があってオチが面白かったです。
今の時代、オールドミスとか未亡人なんて言葉を使ったら、大変なことになりますね。書かれた1967年にはまだおおっぴらに使われていたようです。
ウォルター・パーブライト警部・シリーズとして全12冊あるそうです。
この本ではパーブライト警部の魅力は伝わりませんが、何しろミス・ティータイムの印象が強いので、機会があったら他の本も読んでみます。


マリベルの9周年×お花見ワンダートレジャーを頼んでいたのを忘れていました。
マリベルはNYのチョコレート屋さんらしいですね。知らないでクッキーを頼んでいました。チョコレート一粒が700円以上もして、普段は食べられないですね。
届いたクッキーは風呂敷に包んであります。


開けると、造花の花びらが入っています。


クッキー缶は銀色でした。


思っていたよりもクッキーが少ないような…。
大事に食べますが、すぐになくなりそうです(笑)。