小湊悠貴 『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 4』2021/05/02

薔薇が綺麗な季節になりました。散歩しながら楽しんでいます。
薔薇を鉢植えで咲かせようとしましたが、水やりを忘れてしまうと、てきめんに枯れてしまいました、笑。

Googleレンズで薔薇の名前を探してみました。


この薔薇はロサ・ケンティフォリアでしょうか?


こんな薔薇は初めて見ましたが、Googleレンズで調べると、ピンクの薔薇と同じ種類のようです。


これはつるバラのカクテル?


これはロサ・フィリップスでしょうか。
家庭でも色々な薔薇を咲かせることができるのですね。
ちょっと歩いただけでも色々な種類の薔薇が見つかりました。


かわいい表紙の本です。
ホテル猫番館は横浜山手にあるホテルで、高瀬紗良はそこで働くパン職人です。
今回のお話は4つ。

<一泊目>
大晦日の日、鎌倉の実家に行った紗良は兄の冬馬と鉢合わせをしてしまいます。
冬馬は法律事務所で働く弁護士で、紗良よりも六つ年上です。
実は高瀬家は代々政治家を輩出している一族で、紗良はパン職人になるのを反対されていました。
幸いにも父親が娘の意志を尊重してくれたため、製菓専門学校に入学でき、卒業と同時に家を出て、パン屋に就職したのです。
兄から見合いを断ったことをなじられ、相手がいると紗良は言ってしまいます。
これを聞いた兄が確かめるために猫番館に宿泊の予約を入れてきます。
さて、紗良はどうするのでしょうか。

<二泊目>
猫番館のコンシェルジュ・本城要の妹・結奈が大学の交換留学を終えてロサンゼルスから帰国しました。
猫番館は本城家の父親が出資をしており、母親が実質的に経営をしています。
要はゆくゆくは母の後を継ぎ、オーナーになりたいと思っています。
前のパン職人が辞め、高瀬紗良が新しいパン職人だと聞いた結奈は、名家のご令嬢でまだ24歳の紗良がパン職人になったことに興味を持ち、帰国早速に猫番館に泊まりに行くことにします。そして家に帰ると、要が縁談を断り、その理由が紗良と付き合っているからということを聞きます。
俄然、紗良のことが気になる結奈でしたが…。

<三泊目>
ホテル猫番館のオーナーの本城綾乃は二三年ぶりに姉の真弓と会うことになりました。というのも、姉の真弓が急に泊まりたいと言ってきたのです。家出したとのことです。
真弓は47歳で、近所のドラッグストアでパートをして早十二年。
夫の会社は業績不振が続いており、年収は下がり、息子がこれから私立大学に入学します。
それに比べると、妹の綾乃はシンデレラストーリーのような結婚をしています。
どうしても比べてしまいます。
さて、家出はどうなるのでしょう。

<四泊目>
猫番館のシェフの天宮隼介に、兄で南青山のフレンチレストラン『リエール』のオーナーの武藤鷹志から連絡がきます。
猫番館の前に隼介はそこで働いていたのですが、円満退職ではなかったという噂がありました。
会ってみると、鷹志は隼介に『リエール』に戻らないかというのです。
隼介の答えは…。

今回の美味しそうなパンは黒豆パンやオレンジ風味のブリオッシュ、卵液にロイヤルミルクティーを加えたフレンチトースト、メロンパンです。
食事は洋風おせちや賄いのポム・デ・テール・ブーランジェール、クロケットが食べたいです(唾液が…)。

合間にかわいいイエネコのメインクーンのマダムが独り言を言っています。
それが可愛いですねぇ。
犬と違い猫って気位が高いですからねぇ。
そうそう、猫番館には薔薇の庭があり、それが人気の一つらしいです。
これから訪れるといいかも(と言っても実際にはないホテルですけど)。