青木祐子 『これは経費では落ちません! 8』2021/05/05

このシリーズ、毎回安定した面白さです。
経理のことは知らない私ですが、こんなことが経理の人にはわかるんだという驚きがあります。
経理の目を誤魔化そうとしても駄目よ!


森若沙名子は天天コーポレーションの経理部員。
営業部の山田太陽とつきあっていますが、太陽は大阪営業所に異動してしまいます。会えなくて、ちょっと淋しいのですが、毎日しつこく(?)ビデオ通話アプリで話すので、大丈夫です。

天天コーポレーションは今期から社長が代替わりし、二つの会社―『トナカイ化粧品』と『篠崎温泉ブルースパ』―を吸収合併して新しい会社になりました。
そのため経理部は大忙しで残業ばかり。
それなのに経理部には補充はなし。

<第一話>
大阪で開かれるトナカイ化粧品の新規キャンペーン会議の稟議がなかなか回ってこなくて、何故か沙名子がキャンペーンに反対だと思われ、おかしいと思い調べてみると、なんと沙名子、単純な計算間違いをしていました。
沙名子、ショック!!
そのためか営業部に三人の増員が…。

<第二話>
トナカイ化粧品の総務部にいた槙野徹が製造部の配属になりました。
経理関係でお世話になっていたので、沙名子は密かに彼が経理部に来てくれることを期待していました。
彼は静岡の工場勤務なため、妻子を東京に残し単身赴任だそうです。
彼の出張伝票がおかしくないかと同じく経理部員の美華に声をかけられます。
神奈川の工場へ出張で、月曜日と金曜日に日帰り出張になっています。
家族が東京にいれば、土日は自宅に帰ると考えられます。
彼の有給休暇を調べてみると…。

<第三話>
太陽は大阪で楽しくやっているようです。
今はキャンペーンと手洗いブースの設営で忙しいとのこと。
そのキャンペーンイベントに、ウェブサイト『プライムファン』の記者が取材にやってきます。その記者がなんと、太陽の元彼女でした。気になる沙名子。
営業部は太陽の代わりに鎌本と組んだ山野内亜希が大変な目に遭っています。
鎌本は癖があり、機嫌の浮き沈みが激しく、口の悪い奴で、相手を選んで問題発言を繰り返しています。
それとなく山野内をいたわる沙名子。
東京でのキャンペーンでは案の定、トラブル勃発!
鎌本はトラブルが起こると投げやりになり、解決するのではなく、犯人探しをするというとんでもない奴で、自分のせいなのに、山野内のせいにします。
大阪から手伝いで出張していた太陽は鎌本の性格がよ~くわかっています。
さあ、どうするのか、太陽。

<第四話>
やっと経理部に新人が入ってきます。
トナカイ化粧品で総務部にいた27歳の岸涼平です。
当面は真夕の手伝いということになりました。経理は初めてでも、仕込むと使えるようになりそうです。
やっと安心というところに総務部の玉村志保がトラブルを持ち込んできます。

どんな仕事にも向き不向きがあります。
経理に関しては沙名子は向いているということです。
彼女がすごいのは、誰かが何かやらかしたらすぐにわかるというところです。
そのため知りたくもなかったことを知る羽目になってしまいますが。
本人は勘と言っていますが、美華は経験則と言います。
果たして長く仕事をしていれば、身につくのでしょうか?

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