山本幸久 『神様には負けられない』2021/06/04

この本、面白かったです。
私はモノづくりのお話が好きみたいです。


義肢装具士の専門学校に通う学生三人のお話。
まだ社会には出ていませんが、義肢装具士がどんな仕事かがわかるので、お仕事本にしてもいいでしょう。
専門用語が出てきてわからないことがあるとは思いますが、気にせず飛ばし読みをしても大丈夫ですよ。

パラリンピックなどを見て、義肢をつけた人が走るのを見て驚いたものですが、そういえば義肢を作っている義肢装具士について考えたことがありませんでした。
数少ないのですが、専門学校で学べます。
公益社団法人日本義肢装具士協会のリンクページに養成校が出ていましたので、興味のある方はここをご覧下さい。
義肢装具士の英語表記は「Prosthetist and Orthotist」で”PO”と略し、「海外では義肢の専門家をProsthetist、装具の専門家をOrthotistと呼び、個別の資格としている国」があるそうですが、日本では1つの資格にしており、国家資格です。
コツコツとモノづくりができる仕事だと思っていましたが、HPに「コミュニケーション・スキルが重要」と書いてあり、なるほどと思いました。
詳しくは「公益社団法人日本義肢装具士協会」HPをご覧下さい。

二階堂さえ子は26歳、七年間勤めた内装工事会社を辞め、渋谷医療福祉専門学校に入り義肢装具士を目指しています。
高校を卒業して入学してくる子が多いので、さえ子は年齢的に自分が浮いた存在だと感じています。
実習は班に分れて作業をします。同じ班にいるのは、さえ子とは違った意味で異端な二人です。
戸樫博文はコミュ障気味だけど実技がダントツでウマく、手先が器用で工具の扱いにも慣れている工業高校出身の男の子。都内の義肢装具会社でバイトをしています。
永井真純は髪の毛の色がよく変わり、耳と鼻にピアスをしている、言葉遣いが荒く、歯に衣着せぬ物言いの女の子。見かけによらず無遅刻無欠席で真面目に授業を受けています。義肢装具士になりたいという本気度は、誰よりも勝っています。
この三人が、最初は上手くいくんだろうかと心配でしたが、実習が進むにつれ仲間意識が芽生え、色々なことを経験して成長していき、最後はいつか一緒に義肢装具制作会社をつくろうという話になっていきます。

読んでいて、コミュニケーションの取り方が難しいなと思いました。
身近に義肢装具をつけている人がいない場合、ついつい知らず知らずに言ってしまいがちな言葉ってあるじゃないですか。
本の中にも出てきましたが、「すごい」とか「大変そう」、本人に向かって言いませんが「かわいそう」とか「気の毒」etc.
傷つける気がないのに、相手がどういう風に受け止めるかわからずに、つい言ってしまいがちですよね。
できればどういう言葉が頭にきて、傷つけられるのか、そして言葉以外で、どういうサポートが欲しいか、いらないか、何らかの方法で教えていただけるとありがたいです。

バリアフリーに関して言うと、バリアフリーとはいいながら、全くなっていないことってよくありますよね。
足を怪我した時につくづく思いました。
JRや地下鉄の駅はバリアフリーと言いながら、なってないんですよ。
階段を上がる時よりも下る時の方が大変なのに、エスカレーターが上りしかなかったり、エスカレーターやエレベーターの場所がわかりずらかったり、あってもホームの端の遠くにあって、改札口まですごく歩かせられたりするんです。
膝が痛い時に痛感しました。

山本さんの作品で読んだのは、『凸凹デーズ』と『カイシャデイズ』、『ある日、アヒルバス』、『天晴れアヒルバス』などで、すべてお仕事の本です。
私は気がつかなかったのですが、本の中に出てきた人たちが出てきているそうです。
どの本も面白いので、高校生や大学生のこれから仕事を決めようと思う人、読んでみると参考になりますよ。
仕事をしている人も、他の仕事のことがわかって目から鱗ってことがあるかもしれません。
知らないことって沢山ありますから。


トリミングで写してくれた写真です。


弟はいつも耳を寝かせ、ふせをして写っています。
変ですねぇ。ママが写すとこんなにならないのに。
「写されるの、怖いですぅ」と言っているようです。
実はビビリの弟なのです。せっかくの耳が、残念です。


お兄ちゃんはお座りして写っています。
ちょっと怒った感じかな?兜が似合いそうなりりしい姿です(親馬鹿)。
「僕写真嫌いだけど、我慢します」って言ってます、笑。

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