マイクル・コナリー 『訣別』2021/10/19

ハリー・ボッシュ・シリーズの19作目。
ボッシュは66歳かな?
ロス市警と示談が成立したようです。
娘のマディは大学2年生になり、寮を出てシェアルームで暮らしており、これがボッシュの心配の種です。


ボッシュは私立探偵もやりつつロス北郊のサンフェルナンド市警察で無給の嘱託刑事として勤務しています。

ある日、元ロス市警の副本部長で、今はトライデント・セキュリティ社の重役をしているクライトンから呼び出されます。会社の顧客で大富豪であるホイットニー・ヴァンスがボッシュと話したがっているというのです。
会いに行ってみると、ヴァンスはボッシュに人捜しを依頼します。
彼が南カリフォルニア大学に入った1949年に出逢ったメキシコ人女性が産んだかもしれない子どもを探して欲しいというのです。
ヴァンスはその女性が妊娠したことを知っていましたが、父親が人をやって子どもを産まぬように説得させ、メキシコへ送り届けようとしたらしく、その時以来彼女とは会っていないし、行方も知らないと言うのです。
ヴァンスには知られている跡継ぎはいません。しかし合法的な跡継ぎの存在が知られると、命が危険にさらされかねません。
そのためボッシュは秘密裏に調査を行うことになります。

一方、サンフェルナンド市警察でボッシュは連続婦女暴行事件<網戸切り>を、第一言語がスペイン語である対人犯罪捜査員のベラ・ルルデスと共に捜査しています。

ボッシュも年を取ったのか、ちょっとしたミスを繰り返しています。
コピーした後は原稿を忘れていないか再度チェックしましょうね、笑。(私もよく忘れます)
ドローンって今後色々と活用されそうです(されているのかしら?)。
監視カメラにドローン。どこにいたのかすぐにわかる、なかなか恐ろしい世の中になってきました。

ヴァンスの相続人捜しは期待した争いもなかったけれど、一ひねりありました。
<網戸切り>の方でハラハラドキドキ、楽しませてくれました。
ボッシュの女性の相棒って有能だけどじゃじゃ馬が多く、いつも振り回されてますね。ボッシュはとことん女運が悪いのかな、笑。


おやつのボーロをやろうとすると、待たないで食べようとする兄です。
少しは頭を使った方がいいと思って、ノーズワークマットを買い、ボーロを忍ばせるようにしました。


マットがちゃちいですけど。


一生懸命にクンクンして探す兄です。

弟はおもちゃのトナカイを渡すと咥えてどこかに行ってしまいました。
弟はおやつよりもトナカイです。