「最高の花婿」&「最高の花婿アンコール」を観る2021/11/17

フランスのコメディ映画で、フランスでは5人に1人が観たと言われているそうです。
フランス社会に混在している多様な人種や文化、宗教などがよくわかる映画です。


フランスのシノンに住んでいるクロードとマリーのヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいます。
上の三人の娘は結婚していますが、夫たちはそれぞれ人種も宗教も文化も違う外国人です。
弁護士の長女イザベルの夫はアルジェリア出身のアラブ人弁護士ラシッド。
歯科医の次女ジュリアの夫はイスラエル出身のユダヤ人のダヴィッド。ダヴィッドは起業家ですが、事業に失敗し今は無職です。
画家の三女エゴレーヌの夫は中国出身の銀行員シャオ。
四女のロールは大学を卒業後、テレビ局の法務部に勤務予定で、コートジボワール出身の黒人の舞台俳優のボーイフレンドがいます。
パパのクロードはカトリック教徒でドゴール主義者。婿たちのことに頭を悩ませ、ついつい差別的なことを言ってしまったりして、マリーに止められています。
婿たちも仲がいいんだか、悪いんだか。
互いに差別的なことや偏見とかを言い合っています。
とにかくよく喋ること。

そんなある日、四女のロールが結婚することになります。
普通のフランス人、白人でカトリック教徒と結婚か、と思って喜ぶヴェルヌイユ夫妻でしたが…。


娘たち四人も結婚し、クロードも定年なので、ヴェルヌイユ夫妻は四週間の旅、それもわざわざ婿たちの国、四カ国(アルジェリア、イスラエル、中国、コートジボワール)を一週間ずつ巡る旅に出ることにします。
帰ってきてすぐにフランスが最高と、チーズやらなんやらにガッツク二人(笑)。
娘たち家族も集まり、旅の話を始めると…相変わらずのヴェルヌイユ家です。

これからクロードは詩人の伝記を書き、マリーは孫たちと会うことを楽しみにしようと思っていましたが、新たな問題が発生します。
四家族がすべてフランスから他の国に移住すると言い出したのです。
長女家族はアルジェリアへ、次女家族はイスラエルへ、三女家族は中国へ、四女家族はインドへ。
フランスはいいけれど、でもね、彼らなりに色々と不満があるのです。

ショックを受けたヴェルヌイユ夫妻は移住を阻止しようと説得に当たりますが、うまくいきません。
困ったマリーは一計をめぐらします。

こんな中、四女の夫シャルルの妹が結婚すると言い出します。
喜ぶシャルルの両親でしたが、実は妹の結婚相手は…。

フランスでは四人に一人が異なった人種間で結婚しているのだそうです。
多いですね。日本にそういう日が果たしてくるのでしょうか。

如何にもフランス的な笑いが満載の映画です。
色々とあるけど、ヴェルヌイユ家はいい家族です。