読んだ本と漫画2021/11/20



井上荒野 『あちらにいる鬼』
瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになりましたので、ご冥福をお祈りいたします。
彼女と不倫関係にあった男性と彼の奥様をモデルにして娘が書いたということで評判になった小説を読んでみました。
残念ながらどの人にも私は魅力を感じませんでした。
3人共にまだ深く描き切れていないという感じです。

井上さんの恋愛体験がどのようなものかは知りませんが、彼女の本より瀬戸内寂聴が瀬戸内晴美だった頃の本の方がお勧めです。

山本巧次 『大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 8 ステイホームは江戸で』
東京はコロナ禍。関口優佳は江戸へ避難することにします。
もちろん江戸にコロナを持ち込んではならないので、二週間の自主隔離をしました。
江戸では十手持ちの女親分である優佳ことおゆうは、読売が書いていた深川門前仲町の信濃屋の跡目争いに興味を持ちます。
同じ頃、南町奉行所同心・伝三朗からこのひと月ほどの間に、歳が三つぐらいの子どもが消えて、二、三日で戻っているということが続いているので、調べて欲しいと頼まれます。
一見関係なさそうな二つの出来事でしたが…。

なかなか進まないおゆうと伝三朗の仲です。
読んでいてまさか江戸時代に…と思わずにはいられなかったですわ、笑。

友井羊 『スープのしずくの謎解き朝ごはん 7 朝食フェスと決意のグヤーシュ』
理恵は今まで働いてきたフリーペーパー・イルミナの編集部が移籍したため、新しい会社で働き始めました。
仕事内容は同じだと思っていたら、会社主催の朝食フェスの運営をするようにとの業務命令が…。スープ屋しずくも出店することになり、戸惑いながらも、頑張る理恵でしたが、出店を頼んでいたお店から出店を考え直したいという連絡がきます。
スープ屋しずくの店長、麻野の出番です。彼は謎解きが得意なんです。

おゆうたち同様になかなか進まない二人の関係ですが、娘が懐いているので、そろそろどうにかなりませんかね。

≪漫画≫
よしながふみ 『きのう何食べた?(19)』
映画になっちゃったわね。来年あたりにテレビで放送されるのを楽しみにして待ちますわ。ヒットしたのも俳優さんたちが良かったからですね。
レモンパウンドケーキとミートソース、作ってみたいです。

高口里純 『グランマの憂鬱 9』
本当にこういう村があったら、面白いですね。
今回は今流行のYouTuberが村にやって来るということで、危ないことにならないように、村総出で見守るというお話です。
無知は怖いよね。こういう人たちが結構いそうです。
ちょっとマンネリしたかなという感じです。

水凪トリ 『しあわせは食べて寝て待て 2』
一巻で期待したのですが、二巻は肩すかしでした、残念。
もっと薬膳のお話が欲しかった。

広田奈都美 『ナースのチカラ~私たちにできること 訪問看護物語~6』
コロナ禍で葛藤しながらも活躍する訪問看護師たち。
そこにやってきた研修ナースの深原は何故か持田に絡みます。
彼女の母親は難病で亡くなっていますが、そこに何か深い闇がありそうです。

富士屋カツヒト 『19番目のカルテ 徳重晃の問診 4』
総合診療科の必要性が問われます。さて、どうなるのか。
患者が多くて、診察が流れ作業のようになってしまいがちですが、医師が忙し過ぎですよね。

コロナ禍で働いている医療従事者の方々、ありがとうございます。
コロナ患者が少なくなった今、十分お休みになってください。

何と言っても『きのう何食べた?』は大好きです。
ドラマもいいけど原作も読んでくださいね。
医療を扱った漫画はどれもいいですよ。


弟犬はカモシカが気にいっています。


こういう風に噛みついています。
歯が鋭いのですが、このおもちゃは破れません。
兄はかみずらいのか、見向きもしません。
もっぱらハンカチです、笑。