マイクル・コナリー 『レイトショー』2021/11/21



ハワイ出身の三十代、独身、犬とテント暮らしのロス市警ハリウッド分署深夜勤務担当刑事レネイ・バラードの最初の本です。
ボッシュと共同で捜査を行う前です。
深夜勤務(レイトショー)になる前は本部強盗殺人課の殺人事件担当刑事を五年ほど務めていました。
前にも書きましたが、上司のセクハラを告発したのですが、その場に居合わせたパートナーの裏切りにより告発は不問にされ、バラードはハリウッド分署に飛ばされたのです。
それ以来二年ほど、深夜勤務をしています。
深夜勤務には刑事は二人しかいないので、三日はパートナーのジョン・ジェンキンズと共に勤務し、二日は一人です。
主に刑事が必要とされるあらゆる現場、強盗、性的暴行、窃盗、自動車盗難等に行きますが、初動報告書を作成するだけで、翌朝になるとしかるべき捜査担当班に引継がれるので、事件を最初から最後まで担当することはありません。
それがバラードには不満です。

ある夜、ジェンキンズと勤務中に、最初はバラードはクレジットカードの住居侵入窃盗事件に、次に暴行事件を調べるためにハリウッド長老派教会メディカル・センターに向かうように指示されます。
被害者はドラゴン(ドラッグクィーン、異性装者、トランスジェンダーのこと)で、ブラスナックルを使って暴行された後、サンタモニカ大通りにある駐車場に半覚醒状態で遺棄されたようでした。
彼女の名前はラモナで、”逆さまの家”で襲われたと言っていたそうです。
バラードはこの事件を最初から最後まで担当したくなりましたが、ジェンキンズは却下します。バラードよりもジェンキンズの方がパートナーとして上位ですから、彼の判断が優先されるのです。
諦めきれないバラードは看護師から被害者の所持品をもらい、担当医師に電話が欲しいと名刺を渡します。
署に帰ろうとしたところに三件目の事件の連絡きます。
サンセット大通りのクラブ<ダンサーズ>で四人が殺され、五人目の被害者が今いる病院に運びこまれるというのです。
被害者はクラブのウェイトレスで胸のど真ん中を撃たれており、手術をする前に亡くなってしまいます。
<ダンサーズ>に行くと、因縁のオリバス警部補が指揮を執っており、元パートナーのチャスティンもいました。
バラードはオリバスの目をかいくぐりながら、独自に捜査を続けていくことにします。

図らずも二つの事件を追うことになるバラードはボッシュと同じように一匹狼で、どんな被害者でも同じように扱います。だからこそボッシュと気があったのでしょうね。
ボッシュとの共演の中で気になっていたのが、居住地です。
予想通り部屋をもたず、職場には祖母の住所を届け、浜辺でテント暮らしでした。
父親はサーフィンで亡くなり、母は音信不通という生い立ちも彼女の一匹狼的な生き方に影響を与えているのでしょうね。

12月には新聞記者のジャック・マカヴォイ・シリーズの『警告』が発売されます。
その次にボッシュとハラーの『The Law Of Innocence』、そしてバラードとボッシュの『The Dark Hours』という順番のようです。
来年には両方とも翻訳されるのかな?待ちましょう。


やっと毛が伸びて、可愛くなった犬たちです。


パパがいると甘えて吼えます。


パパがいると、ママと寝ます。
どうもパパはテレビを見たり、音をたてたりして五月蠅いようで、ゆっくり眠れないのが嫌らしいです。