ミス・マープル「魔術の殺人」&「鏡は横にひび割れて」2021/12/01

面白いので、続けてミス・マープル・シリーズを観てしまいました。
ミス・マープルが出てくる一番初めの小説『牧師館の殺人 (The Murder at the   Vicarage)』は買ってあったのですが、最初に町の様子がグダグダと書いてあったので、読むのを止めたような…?再度挑戦してみますわ。
これから紹介する二作品共に本は読んでいません。
『鏡は横にひび割れて(The Mirror Crack'd From Side To Side)』が面白そうなので、そのうち読む予定です。


ミス・マープルはスイスの寄宿学校で一緒だった旧友のルースから妹のキャリィのことが心配なので、彼女の所に行って調べて欲しいと頼まれます。
キャリィはルイス・セルコールドと三度目の結婚をしています。
理想を持ち、非行少年たちの更生に尽力している夫のために、屋敷の半分を更生施設に改造しているそうです。

屋敷には夫の連れ子やら養女の孫夫婦、出戻りした娘、使用人、秘書など複雑な関係の老若男女が暮らしています。はっきり言って誰が誰だかわかりませんが、笑。
何やら不穏な雰囲気を感じるミス・マープル。
彼女の悪い予感は的中します。
みんなで昔のフィルムを観ている時に、書斎で妄想癖のある使用人のエドガーがルイスに発砲します。その最中に別室でキャリィの最初の夫の息子クリスチャンが何者かにより射殺されます。

ミス・マープルがルースと一緒に観たダンスはその頃に人気があったんでしょうか。よくわからなかったわ…。
理想を掲げるのはいいけどねぇ…というような感じでした。
残念ながらあまり楽しめないドラマでした。



「書斎の死体」で舞台になったゴシントン・ホールが売りに出され、大女優のマリーナ・グレッグ夫妻が買い取り、引越してきます。
しばらくしてゴシントン・ホールで慈善パーティが開かれ、そのパーティでヘザー・バドコックという女性が毒殺されます。
現場に居合わせた元ゴシントン・ホールの持ち主バントリー夫人はミス・マープルに詳しい話を聞かせます。
その中でヘザーと話していたマリーナ・グレッグがふとした瞬間に見せた表情がまるでシャロット姫のようだったと語ります。
(題名の「The Mirror Crack'd From Side To Side」はアルフレッド・テニスンの叙情詩『レディ・オブ・シャロット』のPart Ⅲから引用されたようです)

華やかな暮らしをしている女優にも悲しい過去があったのですね。でもあまり同情はできませんわ。
旦那さんはそんな彼女でも心から愛していたんですね。

ドラマに出てくるクラドック警部は、実はミス・マープルの甥だったんです。
いつもミス・マープルに会うと嫌そうだったスラック警部はどうしたかって。偉くなったのよ。
ミス・マープルのおかげでしょうか。
 
何気なく観ていたのですが、「鏡は横にひび割れて」が最後に作られたドラマだそうです。
この時のジョーン・ヒクソンさんは85歳ぐらいでしょうか。
散歩の途中で靴のヒールがとれ転んだりして、老いが垣間見られました。危ないですね。
でもミス・ナイトのような人はいらないです。
ミス・マープルの苛立ちがよくわかりますわ。

邸宅の中や慈善パーティの様子、大女優の暮らしなど見所が満載のドラマでした。

これで長編12作品を見終りました。
好きなものをあげてみると、「バートラム・ホテルにて」と「復讐の女神」、「パディントン発4時50分」、「鏡は横にひび割れて」の4つでしょうか。
ミス・マープルの推理が素晴らしかったというわけではなく、町の風景とか屋敷の内装、人々の服装、物腰、お茶やディナーの様子などが好きだから選んだというわけですので、あしからず。
1950年当時のイギリスの雰囲気がよくわかるドラマだと思います。
興味があったら観てみてください。


今週のおやつはゴディバです。


ブラックフライデーハッピーバッグ。
これに9個のアイスクリームと1000円のe-Ticketがついています。
その日のうちに売り切れになっていたようです。