丸山正樹 『ワンダフル・ライフ』2021/12/19

「2021年読書メーターOF THE YEAR」1位とのこと。
そもそも「読書メーターって何?」って感じですが、笑。
後で気づいたのですが、「デフ・ヴォイス」シリーズを書いた方だったのですね。


この本は四組の男女が登場する、四篇の物語から構成されています。

「無力の王」
東日本大震災時の事故で頸髄損傷で寝たきりになった妻(49歳)と彼女を自宅で介護する夫(50歳)。
介護をしている夫にありがとうも言わない妻に納得がいかず、夫は妻との日常生活を書き、ブログに載せることにします。

「真昼の月」
設計士(39歳)と編集者(38歳)の夫婦。
彼らは一年限定で妊活を始めます。しかし、なかなか妊娠せず、夫は病院で原因を調べてもらおうと言いますが、何故か妻は頑なに反対し、特別養子縁組をしたいと言い出します。

「不肖の子」
広告代理店に勤務している女性は上司と不倫していました。
しかし彼の父親が脳梗塞で倒れ、それから会うことも稀になっていきます。
時間が空いたので、友だちに会ったり、仕事で出逢った男性と食事に行ったりしますが、そんな時にふと彼女は彼の父親のところに行ってみようと思いたちます。

「仮面の恋」
脳性麻痺の青年がパソコン通信で映画が趣味で好みが同じな女子大生と出会いました。
彼女から個人的にメールが来たので、障がいを隠して交流していましたが、しばらくして一緒に映画を観に行かないかとの誘いが来ます。
彼は自分を健常者と偽り、映画に行くことにしますが…。

この四つのお話が最後の「エンドロール」で一つに収束していきます。
構成が昨日紹介した『赤と青のエスキース』に似てますね。

介護や障がい者、特別養子縁組、ボランティアなど色々と考えさせられる内容の本です。
私は障がいを持った方と会ったり、話したりした経験が乏しいです。
そんな私ですので、実際に障がいを持った方と接する自信がありません。
共生社会への第一歩は、よく言われているように障がいを持った人と障がいを持っていない人とがふつうに交流できるようになることからではないかと思いますが、
未だ難しいようです。

あとがきを読んで、丸山さんがこのような本を書いたことに納得しました。


シュトレンを買ったのにクリスマスのお菓子の詰め合わせも買ってしまいました。


段ボールにクリスマスプディングやミンスパイ、ステーキ&ギネスパイ、ヴィクトリアケーキ、クッキー、スコーンが入っています。
ステーキ&ギネスパイはクリスマスに食べることにし、ミンスパイってどんなものか、早速食べてみました。


パイの中にドライフルーツが入っているんですね。
温めてから食べたので、パイがサクサクして美味しかったです。

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