「エール!」を観る2022/04/18

フランス映画「エール!」のリメイク版が、今年アカデミー賞の作品賞を取った「コーダ あいのうた」です。
「コーダ」を観ていないのでなんとも言えませんが、「エール」を観た印象から大衆向けでわかりやすい映画のように思います。

ちなみに「コーダ(CODA)」とは、「聞こえない親を持つ聞こえるこども(Child-ren of Deaf Adults)」のことです。


フランスの田舎町に住むベリエ家は、4人家族。陽気な母ジジと熱血漢の父ロドルフ、そしておませな弟カンタンの明るく仲のいい家族だが、高校生のポーラ以外、父も母も弟も耳が聞こえない。
ポーラは高校に通いながら、家畜を育て、チーズを製造販売している両親のために、健常者との仲立ちとして重要な役割を果たしている。電話に出たり、商品の説明をしたり、病院についていっては医師の説明を手話で通訳したり…。

ポーラはまだ初潮もなく、恋人もいないが、秘かにガブリエルという男の子に思いを寄せていた。彼が選択授業でコーラスを選んだのを知り、同じ授業を希望する。
コーラス担当の教師トマソンは歌を聞き授業の参加者を決めていた。
ポーラは友人のマチルドが一節歌っただけで落とされたことに対し「くだらない」と一言言っただけで合格となってしまう。

歌の才能があるガブリエルはパリの音楽学校のオーディションを受けることになっており、トマソンの個人レッスンを受けていた。
トマソンは年末の発表会でポーラとガブリエルをデュオで歌わせることにし、授業後二人にレッスンすることにする。

その頃、村では村長選挙が行われることになっており、父のロドルフは現村長に反発し、村長選挙に出馬することにする。
そのためポーラは忙しくなる。

レッスン以外にも練習しようということになり、ガブリエルがポーラの家にやって来る。両親は初めてポーラが男の子を連れてきたので、落ちつきをなくす。
運の悪いことに、この時、ポーラは初潮を迎えてしまう。喜んだ母がとんでもないことをしたので、ガブリエルは気まずくなり帰って行く。
次の日、ポーラに嫌みを言う女がいて、ガブリエルが昨日のことを話したと思い、頭にきたポーラはガブリエルの頬を叩いてしまう。
その日の授業でやけになったポーラが大声で歌うと、トマソンはポーラの声に感動し、ガブリエルと一緒にパリの音楽学校のオーディションを受けるように勧める。
合格すると家を出ることになるため、なかなか決心がつかないポーラだったが、とりあえず家族に内緒でオーディションを受けることにする。

ガブリエルは声変わりをしてしまい、オーディションを受けられなくなる。
ポーラは家業や選挙活動の手伝いと学校、レッスンと忙しい毎日を送る。
そんなある日、選挙のテレビ取材の予定が変わり、ポーラはレッスンに行けなくなり、いい加減に通訳をしてしまう。そのことに頭に来た両親たちに怒られ、なじられたポーラは思わずオーディションのことを話してしまう。
父は自分たちがポーラに頼りすぎていたことに気づくが、母はポーラがいなくなることに耐えられず、猛反対する。
果たしてポーラはどうするのか…。


フランスの高校生に歌わせる歌にびっくりしました。
「愛のやまい(La maladie d'amour)」とか「愛の叫び(Je vais t'aimer)」ですもの。「愛の叫び(Je vais t'aimer)」なんて「マルキ・ド・サドより激しく 娼婦が頬を染めるほど 愛の叫びがこだまする ジェリコの壁が震えるほど 愛したい」などと高校生が歌うんですよ。さすがアムールの国。
最後に歌う「Je vole」は映画の内容に合っていて、感動しましたけどね。

フランスの手話が激しくて、声がしなくても伝わってきました。
手話は意外と饒舌なんですね。親子喧嘩の場面なんかでは耳を塞ぎたくなりました、笑。
両親役の役者は耳が聞こえるようですが、上手く演じています。
ちょっと大げさすぎと思ってしまうほどでした。
この映画はコメディよりなのかな?

耳が聞こえなくても、聞こえても、子どもが旅だつ時の親の気持ちは同じ。
気持ちよく送り出してやりたいものだと思った映画でした。
そういう意味で日本のタイトルが「エール」なんでしょうね。フランスのタイトルは「ベリエ一家」ですけど。
あ、親子で見ると気まずくなりそうなので、止めましょうね、笑。

<今週のおやつ>


カフェタナカのクッキーです。
食いしん坊の兄犬がいい匂いがするからクンクンと嗅いでいます。


グリーンの缶はこんな感じです。
食べ過ぎないようにしなくては…。

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