読んだ文庫本2024/11/02



三浦しをん 『エレジーは流れない』
穂積怜には母親が二人いる。一人は餅湯温泉商店街で土産物屋を営む寿絵。もう一人は食品の卸問屋から外食業界に進出したやり手社長、光岡伊都子。
何故自分に母親が二人いるのか、疑問に思っているが詳しくは聞いていない。そろそろ進路を決めなければならないというのに、その話もしていない。
友だちとつるんで学校の屋上で弁当を食べる毎日だ。
そんな平穏な日常生活の中に、ささやかながら、事件が起る。

昨年、図書館に予約しようとしたところ、遅れを取ってしまい、予約数を見て止めたという本です。まあ、一年もすれば文庫本になるので、いいのですけどね。
高校二年生の男子のなんということのない日常なのに、しをんさん独特の表現が面白くて、クスッと笑わせられました。商店街の人たちが訳アリ親子を温かく見守っているのが素敵でした。

池永陽 『珈琲屋の人々 遠まわりの純情』
あることで人を殺してしまった行介のところに5歳の女の子が預けられる。といっても、主に面倒をみるのは、幼馴染みの冬子とその母親だったが。
預けたのは、島木が六年前に関わった女性。女の子は島木の子なのか?
そんなことがあっても、いつものように人々は珈琲屋に行介の顔を見に来ては悩みを打ちあけていく。

毎回思うのですが、そんなに人殺しの顔を見たいものですか。それに島木も冬子も仕事があるにもかかわらず、珈琲屋にいすぎですよ。お節介なことに、行介といっしょに悩み解決に乗り出しています。
シリーズをこのまま長引かせるのではなく、行介と冬子のどっちつかずの関係をそろそろ終わりにして、ついでにお話も終わりにした方がいいような気もしますが…。

福澤徹三 『俠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇』
売れないライターの熱川薫平は、元ヤクザの親分がやっているという赤羽にあるゲストハウス「ゑにし庵」に宿泊しに行く。親分にインタビューして、ヤクザがらみの記事を書こうと思ったのだ。
そこに現役のヤクザと覚しき二人組が現れる。
二人が作る料理は絶品だったが、なかなか元親分にインタビューは出来ず、その代わりにとんでもない事件に巻き込まれる。

いい言葉が出てきます。

「レッテル貼りは思考停止だ」
「拝金主義がなくならないかぎり、半グレやトクリュウのような連中は増え続ける。拝金主義は格差社会を助長し、倫理を崩壊させ、若者たちから夢を奪う。ひいては少子化も止められないだろう」
「(前略)無限の人生に詰みはない。生きているかぎり、あきらめないかぎり、次の一手は必ずある」

このシリーズは文句なしに、いつも面白いです。
コンビニなんかで売っている安い食材を美味しそうな料理にしています。
作って見たいと思いながら、一度も作ったことがないですww。
今回出てくる赤羽のせんべろ横丁、安い飲み屋を探している方は行ってみるといいでしょう。飲めない私は行きませんけどね。


<クリスマスのアドベントカレンダー>


ムーミンのアドベントカレンダーが手に入ったので、カルディのチョコ入りアドベントカレンダーと共に送ることにしました。ムーミンのことを知らないかもしれないので、いっしょにムーミンのクリスマス絵本とDVDも送ろうと思います。
でも、見たことのある岸田今日子さんがムーミンの声だったアニメのDVDはないみたい。作者のトーベさんは日本のムーミンは気に入らなくて、二次使用不可だそうです。新しいムーミンアニメはどうなんでしょうね。

リース・ボウエン 『貧乏お嬢さまと毒入りタルト』2024/11/04

「英国王妃の事件ファイル」シリーズの十七作目。


アイルランド貴族の息子、ダーシー・オマーラと結婚したラノク公爵令嬢のジョージアナ(ジョージー)は妊娠し、八月に出産する予定で、赤ちゃんの誕生を心待ちにしている。
そんな彼女のもっぱらの不安は新しい料理人ピエールのことだ。
今は以前メイドとして働いていたクイーニーが料理をしているが、ピエールが来たらどうなるのか。
ピエールのことを聞いたクイーニーは憤慨し、料理人はやめるが、レディメイドに戻るという。
レディメイドはメイジーがしていて、ジョージーはメイジーを気にいっていたし、クイーニーがメイドになるとまた大惨事が起りそうなのだ。

案ずるより産むが易しとは良く言ったもので、ピエールが来ると、クイーニーはハンサムな彼にぞっこんになり、キッチンで彼の手伝いをするという。
幸いなことに、ピエールの料理は絶品だった。

ジョージーが住んでいるアインスレーの主、サー・ヒューバートが屋敷に戻ってきたので、近隣の人たちを招待してディナー・パーティをしたところ、ピエールの料理が絶賛される。
隣人で作家のサー・モーティマーがピエールを借りたいと言い出す。
彼は自分の館ブラックハート邸を一般公開して、毒草園のある庭も見せる予定があり、その日の特別な締めくくりとして晩餐会を開くことを思いついたというのだ。

オープンハウスの日は快晴で、サー・モーティマーの晩餐会でピエールは素晴らしい料理を提供する。
しかし、その翌日、サー・モーティマーと数人の客がひどい食あたりになり、やがてその中の一人が死亡する。
警察は殺人容疑でピエールを逮捕する。

ピエールの無実を確信しているジョージーは関係者に話を聞きに行く。
だが、動機も容疑者も殺人方法も何もかもがわからない。

このシリーズにシャネルが出ていましたが、今回は特別な人が晩餐会に現れます。
なんと、アガサ・クリスティで、彼女は事件解決の助けとなります。

あのジョージーが結婚し、親になるなんて、信じられませんわ。
このシリーズは出版とほぼ同時に翻訳されているらしく、十八巻目『We Three
Queens』はアメリカで今月発売されるようです。
ジョージーの屋敷にシンプソン夫人がやって来た時に、屋敷では映画撮影が行われていて、映画スターの一人が殺され…というお話です。
ジョージーのママぶりが見られるのを楽しみにしています。

シリーズの順番。
⑰『貧乏お嬢さまと毒入りタルト』


<今日のわんこ>


この後に何が待っているのかわからず、黙々と歩くわんこたち。
兄の耳毛が乱れているのは何故?


やっと仲良く並びました。


と思ったら、弟がこちらを見ます。
今日は思いのほか暖かかったです。20℃を越したかな?

トリミングに行く♫2024/11/05

月一回のトリミングに行ってきました。
前回から一ヶ月ぐらいなので、顔の毛がボサボサになっていましたが、胴体の方の毛はそれほどではないです。
肛門腺の絞りや毛のカットを自宅でできるといいのですが、私は怖くてできないのです。

お迎えに行くと、兄犬の機嫌が悪く、獣医さんが目の下にできものがあると説明しようとして触ろうとすると、うなりました。
たまにトリミングに行くと機嫌が悪い日があります。
トリマーさんは大好きなので、ペットクリニックに預けられている犬が多くて嫌だったのか、遊べなかったのか、どちらかでしょう。
その点、ヨーキー弟は家ではやんちゃですが、外に行くと穏やか(臆病とも言う)です。


機嫌の悪かった兄もおやつをもらうと機嫌が良くなっています。


ママはこの角度の写真が好きです。12歳ですが、仔犬に見えます(ひいき目?)。


弟は家で写真を撮ると、こういう風にカメラを見て、耳を立てますが、いただくトリミング後の写真では、たいてい床に這いつくばっていますww。
何故なんでしょうね。


しかし、この後、とんでもないことが起ります。


「ママ、おやつ、はやくください」と前に乗り出してくるわんこたち。


おやつのためなら「伏せ」だってやります。


「待て」の練習をします。
二匹の様子を見て下さい。兄はおやつを見ていますが、弟はママの方を見ています。
「よし」というと、何ということでしょう。弟が自分用のおやつを食べた後にすぐ、兄のおやつを食べてしまったのです。
とても素早くて、ママはびっくりして、写真を撮れませんでした。


「アレ、ぼくのおやつは?」という表情の兄、笑。
弟はぼくは知らないよという顔をしています。


しめしめうまくやったぞと、舌をペロリ。


兄がおやつをくれと、ママに訴えてきましたwww。
優しいママは兄に鶏ささみを弟よりも多くあげましたとさ。

兄はトリミングで疲れたのか、ぐっすり眠っていて、今朝はなかなか起きてきませんでした。
いつもはママが起きると気がついて、ママのベッドに来たがるのですが。
一ヶ月に一回のトリミングがだんだんと負担になってきているのかもしれませんね。

今日の体重は二匹ともに3.3㎏でした。

原田ひ香 『あさ酒』2024/11/06

「ランチ酒」シリーズの続編で、主人公が犬森祥子から水沢恵麻になります。


26歳の恵麻はコロナ禍が始まって三年目の秋に住まいと恋人を失った。
不幸は続くもので、派遣先の会社の契約が更新されず、新しい派遣先も見つからない。
それなのに、コロナに罹ってしまう。
このまま死んでしまうのかと思っている時に現れたのが、便利屋「中野お助け本舗」の社長の亀山と祥子だった。
彼らは娘を心配した恵麻の両親から相談され、やって来たのだ。

コロナから復活し、恵麻は祥子のシェアハウスに引越す。
無職であることを隠していたが、知られてしまい、恵麻は祥子から見守り屋の仕事をやってみないかと誘われる。

見守り屋の勤務時間は夜二十二時から翌朝五時までで、仕事は人の家に行って、一晩、その人を見守ること。

恵麻が見守るのは、一人暮らしの老女、娘が結婚して家を出て行ったという五十代の女性、年老いた犬、マッチングアプリで出会った男性に振られた女性、パチンコ依存症の主婦、祥子の恋人の角谷一希、愛人をしている女性、三代続く芸者家族の母親、気分が落ち込みやすいという女性、中学受験を控えた男の子、空港ラウンジで働いている女性、亀山と祥子の友だちの女性など。
それぞれの人にはそれぞれの見守られたい理由がある。
恵麻は様々な人と出会い、話を聞くことにより、傷を癒やし、人として成長していく。

祥子は仕事帰りのランチのお供にお酒を注文して飲むのが自分へのご褒美でした。それにならって恵麻は朝食のお供にお酒を注文して飲むのを自分へのご褒美としたようです。
覚えていないんですが、同じ仕事なので終わる時間は変わらないはずなのに、なんで祥子はランチで、恵麻は朝食なんでしょう?
老婆心ながら気になったのが、お金です。お高いお店ではないのかもしれませんが、そんなにお金を使っても大丈夫なんでしょうか。

人として祥子の方が好きなので、主人公が恵麻に変わってちょっと残念です。
年齢的に祥子に近いということもあるのでしょうけどね。
祥子の幸せは素直に嬉しくなりますが、恵麻のした選択は止めた方がいいと思いました。
年を重ねたからできることと、若いからできることは違うのでしょうけど。

残念ながら飲めない私には仕事明けの一杯のおいしさは想像するしかありません。
それに恵麻の食べるものがコッテリ気味で、おいしそうだとは思いますが、食べてみたいとは思えませんでした。
でも、二、三十代の若い人なら、『ランチ酒』よりも『あさ酒』の方が読みやすいでしょうし、お店も合っているかも。
是非、美味しいあさ酒を味わって下さい。


「ランチ酒」シリーズ。
①『ランチ酒』(2017年11月)
②『ランチ酒 おかわり日和』(2019年7月)
③『ランチ酒 今日もまんぷく』(2021年6月)

「ロスト・キング 500年越しの運命』を観る2024/11/07

「これは人生で正当な評価を得られず、真価を発揮できずにいた人の物語です」


フィリッパ・ラングレーは持病があるが、仕事を頑張ってやってきたつもりだった。
だが、上司には評価されていなかったらしく、若い新人女性に狙っていた仕事を奪われる。

失意の中、フィリッパは二人の息子たちといっしょにシェイクスピアの劇「リチャード三世」を観に行く。
劇を観ながら、リチャード三世(1452ー1485)はシェイクスピアが描いたように、醜いせむし故に性格が曲がってしまい、二人の甥を殺した、残忍な、不当に王位を奪った男なのかと疑問を持つ。

フィリッパは多くの書籍や文献を読み、リチャード三世の正当な評価を求めている市民サークル「リチャード三世協会」に参加する。
そんなフィリッパの前にいつしかリチャード三世の幻が現れるようになる。

リチャード三世のことを調べていくうちに、フィリッパは彼の遺体の埋葬場所に興味を持つ。
一説では遺体はレスターを流れるソアー川に捨てられたといわれている。
フィリッパは講演を聞きにレスターまで行き、講演会場に来ていた歴史家のジョン・アッシュダウン・ヒル博士にリチャード三世が埋葬されているかもしれない教会を探したいと相談すると、彼から教会の敷地は手つかずの場合が多いので、空き地を探すように助言される。
フィリッパが見つけた空き地は社会福祉課の駐車場になっていた。
フィリッパはそこにリチャード三世が埋められていると確信する。

フィリッパは考古学者のリチャード・バックリーに援助を求め、発掘のための資金集めとレスター市への発掘許可申請に奔走する。

発掘作業が進む中、足の骨が見つかる。
バックリーは修道士のものだと言ってそれ以上掘ろうとはしない。
しかし、フィリッパは自らの直感に基づき、発掘を強行する。
すると…。

このお話は実話です。
2012年9月にリチャード三世の遺骨は発見されました。
ヒル博士が探し出したリチャード三世の姉の女系子孫のミトコンドリア鑑定を行い、2013年2月に遺骨がリチャード三世のものと断定されたそうです。

歴史の専門家ではない女性(仕事をしていたので、主婦ではないですね)が、リチャード三世の遺体を探せたというのが、すごいことです。
だけどその後に、フィリッパさんの手柄を横取りしようとする連中が現れます。
色々とあったようですが、フィリッパさんに勲章が授与され、リチャード三世が正当な王であることが認められ、墓に王家の紋章が刻まれたそうなので、本当によかったです。

映画ではフィリッパの別居中の夫ジョンとリチャード三世役の人が素敵でした。
リチャード三世捜しに熱中する妻を馬鹿にすることなく、サポートするジョン(スティーブ・クーガン)の姿がとても好ましいです。
リチャード三世になったのはハリー・ロイドという役者です。


なかなか凜々しいリチャード三世ですね。
DNA鑑定によると、リチャード三世は青い目の金髪である可能性が強いみたいですが、残っている肖像画では黒髪の黒目ですね。
どちらが本当なのでしょうか。

映画ではリチャード三世の遺体の埋葬場所をどうやって見つけたかがそれほど詳しく描かれていません。
後から振り返ると、そこのところが疑問です。
フィリッパさんが発掘までの出来事を書いてくれていたらいいのですが。
(どなたかが彼女が本を書いたと書いていました。だから大学等の不正がバレたのねwww)

歴史はロマンですねぇ。
フィリッパを参考にして、埋もれている歴史を掘り出そうと思う方が観ると、勇気づけられるかも。

Official Trailer (英語)

伊豆高原に行く♡(一日目、大室山)2024/11/10

わんこたちといっしょに伊豆高原に行って来ました。
涼しくなったので、お外で遊べるので、わんこたちは嬉しいみたいです。
混むといけないので、少し早めに家を出ましたが、思ったよりも道が混んでいます。
今回はゆっくり休み休み行きました。
PAには二箇所停まりました。
西湖PAは海の側なので、海が見えてよかったです。


後ろが海です。


海に向かって左側。


正面。


右側。
通路をグルッと回って建物の方へ行けるので、行こうとしたら、狭い通路に犬と飼い主がいて動かないので、車に用心しながら道を渡りました。
一周回って戻りましたが、わんこたちにはいい運動になったでしょう。

熱海か伊東かの近くの浜辺に馬がいました。


浜辺を馬で走るのは楽しそうです。(拡大したので…)


去年の夏にも寄った道の駅伊東マリンタウンにも行ってみました。
夏よりも人は少ないのでしょうが、それでも結構人がいたので、ランチを買ってすぐに出ました。

そんなこんなで寄り道をしていると、二時近くなってしまいました。
今回の目的は大室山に登ることです。
夏は暑すぎるので、犬連れで登る気にはなれませんでした。


今はちょうどいい気温なので、リフト(往復千円)で犬といっしょに登ってみます。
ママは兄をスリングに入れて抱きました。
中国からの観光客の方々が来ていて、わんこたちを見て口々に可愛いと言ってくれました。ありがとうございます。


風があるので寒いのか、弟はパパの膝で震えています。


兄はスリングに入れ、ママの膝にいるのですが、高いところが嫌なのか、こんな顔をしていますww。


アラ、震えていたくせに、カメラを向けるとこんないい顔をしています。
ずるいですねぇ。
山頂に着くと、噴火口跡をぐるりとまわるお鉢めぐりができます。
周囲約1000メートルで、20~30分程度でまわれます。

浅間神社があるみたいなので、犬を抱いて行ってみました。


せっかく登ったのに、下るのはママは嫌でしたが。


噴火口跡でアーチェリーができます。


お参りをします。安産と縁結びの神様だそうで、パパとママには関係ないみたいですが、人とのいい縁があるように祈っときます。


下ったと思ったら、上ります。
ママの足が次の日に筋肉痛になりましたww。


上に着くと、こんな絶景でした。


海が見えます。


振り返ると、ロープウェイ乗り場の向こうに富士山が見えます。


歩いて行きましょうか。
その前に二匹の写真を撮りましょう。


おやつを見せて、何回か撮った中で一番いいやつです。
もっとくっついてくれるといいのにねぇ。


後ろにママがいると気になる弟は、ママが来るまで座り込んでいます。


富士山はいいですねぇ。


ママは先に行って、振り返って写真を撮っています。
黙々と歩く兄です。


珍しく舌を出している兄。


赤く見えるところが神社です。


三角地点。


とてもいい天気です。


ここら辺から下り坂になります。


ちょうど半分ぐらいでしょうか。


下りを歩きます。わんこたちは疲れた様子を見せません。


お地蔵さんが二箇所ありました。


こちらは八ヶ岳地蔵の方かな?


逆光のわんこたち。
ママに向かって駆けて来ます。


元気ですねぇ。


いっしょに仲良く歩きます。


兄、満足顔ですが…。
さて、またリフトに乗って、ホテルに向かいましょう。


ところが下りのリフトは滅多に乗らないので、どんな感じか忘れていました。
結構、怖いんです。
乗り物に弱い兄は怖いのか、上りは大人しくしていたのに、下りでは動くので、しっかりと抱かなければなりませんでした。
弟は寒くてちょっと震えていましたが、平気みたいです。
両極端の二匹です。

ホテルは大室山からすぐの所にあります。
リゾートマンションをホテルにしたようです。
三棟あって、一棟を犬専用にしています。


ソファはビニールで、犬が上っても大丈夫。


小さな檻があります。
兄は好奇心旺盛で、部屋の中をくまなく探っていますが、弟は臆病者なので、ママ達のそばを離れません。


パパが何処に行ったのか、気になるわんこたちです。

夕食はビュッフェです。


お刺身を沢山取って丼みたいにして食べました。
サラダ以外の野菜があまりなかったみたい。


夜にロビーの方へ行くと、滝みたいなものがありました。


上から見たロビー。
ビリヤードがあり、その横に珈琲マシーンがあったので、入れて部屋に戻りました。

二日目の様子は明日。

伊豆高原に行く(二日目、長浜海浜公園)2024/11/10

チキン(臆病者)のヨーキーが夜中に吠えました。
ママパパと違う部屋に寝せられたので、淋しかったのかもしれません。
ぐっすり眠っていた兄は起こされてしまったようです。


パパの足の上でくつろいでいます。前足が可愛いw。


ついでに兄もパパの膝にのりました。二匹を撮りたかったのに、無視する弟。
せっかくですから、二匹で撮ります。


弟が眠たそうです。
しばらく様子を見てから、ママたちは寝ました。

翌朝、いつもは六時前に起きるわんこたちが起きてきません。
ママはこれ幸いと、寝ていましたが、食いしん坊な兄が七時頃にご飯をくれと言い始めました。
仕方なくママは起きて餌をやりました。


お腹がいっぱいになってご機嫌な兄。


檻に入れられて不満なヨーキー。
○○ちをするまでは出しません。

ママパパはビュッフェの朝食でした。


なんかあまり食べたい物がなくて、汚い盛り付けで、すみません。
ミートボールはフニャフニャで肉よりも澱粉質が多いようです。
サラダとオムレツとパンだけでよかったわ。
この頃のホテルはビュッフェ形式が増えましたね。
ビュッフェよりもアメリカンブレックファーストが食べたいです。


部屋から見た景色。天気がよいです。

朝食の後にお散歩に行きました。
ドッグランがあるというので、行ってみましたが、沢山わんこがいるので、犬に追いかけられたというトラウマのあるママと兄は遠慮しました。朝食の前に行くべきでした。
ホテルから出て、道を歩いてみました。


大きなリゾートマンションや別荘などが建ち並んでいます。
部屋に戻ってコーヒーで一服し、帰る用意をします。
このホテルは小さい子がいるファミリー層向きでした。
チェックアウト時間までまったりし、ゆっくり休み休み帰りましょう。

ホテルを出る時に気づいたのですが、入り口のスロープに点々と○○ちが落ちていました。びっくりしました。なんで取らないの?

いつも前を通る、熱海にある長浜海浜公園が気になっていたので、寄ってみることにしました。
南駐車場に車を止め、歩いて行くと…。


砂浜が広がるビーチが見えるではないですか。
兄が喜んで走ろうとしますが、膝によくないので止めました。
弟は砂浜をビクビクしながら歩いています。


向こうの端まで歩きましょう。


兄はこういう場所が好きなので、グイグイ歩きます。
弟はママの方を気にしながら歩いています。


珍しく兄がママの方を見ています。
どうもおやつが欲しいみたいです。
いつもお昼頃におやつをあげているので、欲しいのね。
持って来たちゅーるをあげるわね。

おやつの後にパパがトイレに行ったので、ママとわんこたちは左側に見える釣り人たちのいる突堤のところまで行ってみました。


何が釣れるのかしら?


先端で風が吹く中、凜々しく立つ兄。
弟はどこ?ママの後ろかなww。


こんな風に人が歩けるようになっています。釣り人は柵を超えて消波ブロックの上にいます。

この公園は芝生や遊具もあり、子連れにもよさそうです。
夏には海の家が作られて海水浴ができるようです。
人が多そうなので、私たちには今の季節の方がいいですね。


「楽しかったね」と聞くと、「わん」と答えた兄でした。

行きよりも帰りの方が道は空いていました。
家に帰ると、しっかり運動をしたわんこたちは、餌を食べるとすぐに眠ってしまいました。
翌朝もお寝坊しました。
ママパパも疲れたので、わんこたちといっしょに寝坊しました。

軽井沢よりも伊豆の方がわんこにも人間にもよかったみたいです。
大室山と長浜海浜公園、お勧めです。
やっぱり海の方がいいのかな…。
お食事の美味しい、お部屋の設備が古すぎない(ちょっとあったのよw)、ワンコ連れの宿を探して、また行きたいものです。
小室山もいいらしいので、来年また行こうかしら。
早速ママはホテル探しを始めましたww 。

桐野夏生 『オパールの炎』2024/11/13



塙玲衣子。
彼女はピル解禁同盟(ピ解同)を一人で始め、その言説の激しさと活動の派手さ、そして美貌によって、マスコミに面白おかしく取り上げられた。
その後「女性光源教」という宗教法人を作り、「女の党」という政党を結成して参院選に候補者を出したりもしたが、結果は惨敗に終わり、「専業主婦になる」宣言をしてからしばらくして行方知れずになる。

四十歳のライターのわたしは、母親から塙玲衣子のことを聞き、彼女に興味を持つ。
わかったことは、塙玲衣子が1992年の週刊誌記事を最後に消えてしまったということ。
わたしはその謎を解くために、塙玲衣子を辿る旅を始める。

この本にはモデルがいるそうです。
中ピ連(「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合」の略)の榎美沙子だそうです。
実際の彼女は行方不明のままで、生きているのか死んでいるのかもわからないようです。
今から振り返ると、彼女の言っていることは正しいのですが、やり方を間違えたように思えますが、どういうやり方をしても、潰されていたのかもしれませんね。

日本では1999年にピルが解禁になってから25年経つというのに、未だに服用率は2.9%という少なさです。
一時期ピルを服用すると、高血圧になるとか、血栓ができるとか言われていて、私なんかはピルに対して怖いという印象がすり込まされています。
実際はどうなんでしょうか。
AERAの「桐野夏生さんに聞く 「中ピ連」代表の榎美沙子はなぜ消えたのか」によると、「ピルが普及しなかった理由には、背景に人口問題」があるとのこと。
本の中に書いてある、「国が女の身体と心を管理してきた」ということなのですね。
50年前と比べても、まだまだ男性中心社会である日本ではありますが、今の日本の状況では女性だけではない、男性だって生きにくくないですか。

本の最後の言葉を書いておきます。

「女たちが自分の身体を取り戻し、自分で管理できる社会に、という塙玲衣子の主張は正しかった。そして、塙玲衣子は、女たちがずっと闘い続けていかない限り、それはすぐに奪われてしまう大事なものなのだ、と警鐘を鳴らしていたのだと思います」

是非、女性たちに読んでもらいたい本です。


<今週のおやつとパン>


どこのお店か忘れましたが、モンブランを頼んでみました。
直径15センチぐらいなので、一回で半分、食べられましたww。


これはフィンランドのシナモンロールとカレリアパイです。
鎌倉にあるパン屋さんから取り寄せました。
温め過ぎて、焦げてますw。
シナモンロールはカルダモンがきいていて、うっすらと甘くて、美味しいです。
カレリアパイの真ん中にあるものはミルク粥で、ゆで卵をバターであえたものをのせて食べるらしいですが、このまま食べました。
次回はゆで卵をマヨネーズであえたものをのせようと思います。

結婚したくなった時に読む本2024/11/14

内容を知らずに借りました。表紙からは素敵な結婚にまつわるお話かなと思っていましたが、読んでびっくり。結構ガチな内容です。


老舗・桜山ホテルのアフタヌーンティーチームで働いていた遠山涼音は、約十一年間働いた職場を辞めた。
桜山ホテルの元シェフ・パティシエ、飛鳥井達也といっしょに自分たちのパティスリーを作るのだ。
店舗開業の目処もつき、婚姻届を出そうとしたときに、あることがひっかかる。

達哉の親と涼音の親が顔合わせをしたときも、ホテルスタッフとの送別会のときも、涼音は居心地の悪さを感じていた。

いつしか涼音と達也の独立は達也マターになり、涼音はただの添え物扱いになっている。
婚姻届では『婚姻後の夫婦の氏』を強制的に選ばなければならない。
結婚とはいったい何なんだろう。

誰にも考えを理解してもらえないことに苛立つ涼音。
いつしか達也との間もおかしくなりだす…。

タイムリーな選択的夫婦別姓問題が書かれています。
わたしの時は仕事で旧姓が使えたので、戸籍上夫の姓になりました。
友だちと元同僚はわたしのことを旧姓の○○さんと今でも呼びます。
給料明細などは旧姓は使えませんし、銀行やらパスポートやら色々と名義変更届を出すのが面倒でした。
はやく選択的夫婦別姓制度(法務省では「選択的夫婦別制度」なんですって)が決まってくれればいいのにと思いました。
あれから何年も経つのに、未だに別姓がダメというのが、なんとも言えませんわ。

この本には老若男女関係なく、様々な考え方をする人たちが出てきます。
昔の価値観を崩そうとはしない秀夫シェフ、ハイスペ男と結婚してしまえばこっちのもんと思って婚活している瑠璃、理路整然と世界の夫婦別姓について講釈するリャンイン、男社会に同化して、いかに上手く渡っていくかを考える園田チーフ、一番涼音に寄り添ってくれたおじいちゃん…。
できれば柔軟な考え方のできる人でありたいと思いました。

「人は、誰かが自分がしてきた苦労を免れて出し抜くように幸せになる世界より、全員で理不尽な不幸に甘んじている世界のほうが、いっそ認めやすいのだ」

残念ながら、こういうのが世間でしょうね。
でも「「美しい」とか「尊い」とか言う美辞麗句で、女性に献身や自己犠牲を強いる風潮に、もっとしっかり抗っていい。世間が言う「幸せ」に脅かされて、なにかを耐え忍ばなくていい」のです。

戦争孤児で国を信用していないおじいちゃんが言ったことはすごいです。
「幸せってのはな、なるもんじゃなくて、味わうもんじゃねえのか」。
「お前たちを簡単にまとめようとする連中なんかに、絶対負けちゃいけねえよ」

涼音と達也の選んだ道は、読んでのお楽しみということで。


青木祐子 『これは経費で落ちません!12』
いつの間にか、お仕事のお話から森若沙名子と山田太陽の結婚話になってしまったシリーズです。
11巻目からは具体的な結婚に関することが書いてあります。
まず、姓はジャンケンで決めました。しかし、世帯主や本籍は?
そして、新居、子どもなど話し合わなければならないことが沢山あります。
それなのに、沙名子に横恋慕する山崎が何やら不穏な雰囲気を醸し出しているのです。
どうなるのか、二人の結婚式。
なんて感じです。

具体的な結婚について知りたいときに役立つのはこちらの本かもしれません。
じっくり夫婦別姓制度について考えてみたい人は『最高のウエディングケーキの作り方』をお読み下さい。
本を読んで、結婚って面倒くさいので、止~めたと思ったとしても、わたしのせいではないですからね。念を押しておきますww.

佐鳥理 『書棚の本と猫日和』&『紅茶と猫と魔法のスープ』2024/11/15

色々と考えなければならない本が続いたので、先に読んでいた、ほんわかした雰囲気の本を紹介します。


新宿御苑沿いにある看板猫のいる書店<frère(フレール)>は棚の一つひとつを別々の人が管理している『シェア型書店』で、観光案内所でもあるという変わった本屋。
一棚ごとにそれぞれ月額料金を支払って棚を借りている。
棚を借りている人のことを『棚主』と言い、店番は棚主が交代制でやっているという。

お客は美容師、就活生、バーテンダー、アマチュア作家、老婦人などいろいろ。
棚主はどういう思いで本を並べているのか。
そして、お客にその思いは届くのか。

印象に残った言葉。
「ケの日はハレの日。毎日に、同じ日は一日もない。それを感じられることを、幸せと呼ぶのかもしれない」

要するに、<フレール>の棚主とやってくるお客との縁を本が繋げていくというお話。
棚を人に貸している手芸品を扱う店舗を見たことがあります。
本屋もあるんですね。
一冊の本(正確には一種類だそう)を売る本屋もあるそうです。
うちにある本を売りたいとは思うのですが、適当に並べておいても売れないそうです。近くに『シェア型書店』があれば、挑戦してみたいです。


川澄汐里は紅茶専門店に勤めていたが、お店が閉店したため、独立して観光バス会社の駐車場の空きスペースを借り、紅茶専門のキッチンカー<シュシュ>を始める。
しかし、なかなか売上げ目標を達成できずにいる。

そんなある日、週末のみ出店している人気のオニオングラタンスープトラック<グラタ>のオーナー美野要がペットの猫を探していることを知る。
実は汐里は昨日、一匹の猫を見かけていたのだ。

猫がきっかけで、汐里は要と話すようになり、いつしか彼は汐里のアパートに食事をしに来るようになる。

ところがバス会社の建て替えで駐車場が使えなくなりそうになり…。

両方の本に猫が出てきて、可愛いです。
キッチンカーのことはよくわかりませんが、紅茶を売るというのはどうなんでしょう。コーヒーはよくありますが。
割合としては紅茶を飲む人も多いのに、わざわざ買ってまで飲むという感じはないですよね。
紅茶なら腰を落ち着けて優雅に飲みたいと思う人が多いのではないでしょうか。
ついでに言うと、オニオングラタンスープ、飲みたいですか?
オニオングラタンスープ以外にも色々な種類があればいいのですが、それだけで人気が出るものなのでしょうか?
飲食業は私にはわからない世界です。

最初に読んだ『書棚の本と猫日和』が意外とよかったので、『紅茶と猫と魔法のスープ』も読んだのですが、私には『書棚の本と猫日和』だけでよかったみたいです。
日常の煩わしさを忘れたい時に読むといい、癒やし系の本です。


<今週のおやつ>
来月の始めに健康診断があるので、マズイのですが、おやつが止められません。


栗の入ったパネットーネです。
前に700gぐらいのを買って、食べ切れなかったので、360gぐらいのを買ってみました。それでも大きいですわww。
フワフワでペロッといけてしまいます。
下の方にある栗がもっと多ければ…と思ってしまいました。