新川帆立 『ひまわり』 ― 2025/03/19
今朝、雪が降っていたので、積もるのかと期待したのですが、止んでしまいました。
今年は1回も積もらないみたいです。

昨日のお散歩で、蕾だったのに、もう咲いています。

ちょうどいい具合に菜の花が咲いていたのですが、兄はクンクン匂いを嗅ぐだけで、こっちを向いてくれません。
河津桜とヨーキー弟の写真は撮ったので、兄も撮ろうと思いましたが、無理でした。

河津桜のところに来ても匂い嗅ぎを止めません。
そういえば弟は兄のように匂い嗅ぎをしません。
兄は弟よりも舌と鼻が敏感なのかもしれませんね。

カメラを向けると、横を向いてしまいます。

これもダメです。
みなさん、わんこがちゃんと前を向いている写真があったら、そのわんこはすごいんですよ。
それともうちの兄がダメわんこなんでしょうか?
この日の夕食後、兄、ご飯を吐いて、う〇ちが緩かったです。
寒さか疲れからか?
前期高齢者になると、犬も病気になりやすいのかしら?

朝宮ひまりは大学卒業後、総合商社に就職し、約十年間、小麦を扱う部署で働いてきた。
しかし、三十三歳の時に交通事故にあい、頚椎を損傷し、四肢麻痺となる。
リハビリを重ねたが、二十四時間体制でヘルパーが必要な状態になる。
会社に戻りたいと希望したが、ヘルパーが一緒だと、守秘義務を守れない可能性があるため復職は難しいと告げられ、退職を余儀なくされた。
転職、求職活動をするが、仕事は見つからない。
役所の就労支援相談では、生活保護の申請をすすめられる。
そんな頃に、検察官をしている友人から司法試験を受けて弁護士になったらどうかと言われる。
クライアントが満足する仕事をしさえすれば、性別も経歴も関係ない。
そういう場でなら、自分の能力を発揮できる。
そう思ったひまりはロースクールに通い、司法試験を受験することに決めた。
しかし・・・。
本書には四肢麻痺の症状やリハビリ、サポートの必要性、国や住んでいる自治体による介護福祉制度や就労支援制度の現状、ロースクールや司法試験の仕組みなど色々とリアルに書いてあります。
新川さんは弁護士なので、ロースクール入学前後以降は自分の体験を踏まえているのでしょうが、四肢麻痺に関することは誰に取材したのかと気になっていました。
そうすると、本の最後に実際に頸髄を損傷し、四肢麻痺の障害を負いながら、日本で初めて音声認識ソフトを使用して司法試験を突破して、弁護士になられた方がいて、協力していただいたと書いてありました。
菅原崇さんという方で、詳しく知りたい方はここを見てみてください。
障害があろうがなかようが、弁護士であろうがなかろうが、大事だと思ったことがあります。
「法律家は言葉のプロです。(中略)言葉のプロとして、言葉の力を信じなさい。言葉があるかぎり私たちはつながれる」
「でも言葉に希望を託すしかない。それが僕たち法律家の戦い方だ」
理不尽だとか不当だとか思ったことがあったら、声をあげようということです。
どうせ言っても無駄だと思って言わないでおくと、そのままになって続いていくのです。(特にお役所はそうかもww)
それに言わないでいるとわからないので、助けようもないものね。
私なんかはすれているので、ひまりは恵まれているし、彼女の成し遂げたことは誰もができることではないなぁとちょっぴり思いました。
とにかく知らなかったことが沢山書かれていたので面白かったです。
新川さん、『女の国会』から少しずつ路線を変えてきているのね。
ひまりがちょっと剣持麗子のように思えてしまいましたけどww。
読んだのがこちらの方が後ですが、『目には目を』より先に出版されています。
私のような年配の方よりも、若い方々に是非読んでいただきたい本です。
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