岩井圭也 『ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ5』 ― 2025/04/21
横浜ネイバーズ・シリーズの五冊目。

「1.きみはアイドル」
涼花の友だちがメン地下グループのヴェスパーズの郁斗推しをしていて、八十万もチェキ券を買いまくり、最近パパ活を始めたらしい。涼花はロンにその友だちにパパ活を止めさせ、郁斗を成敗してほしいと頼む。ロンはこれは郁斗個人だけの問題ではなく、グループやグループ活動をプロデュースしている事務所にも問題があるので、事務所にこのシステムを止めさせるしかないと考え、引き受けることにする。
「2.柔らかな闇」
ロンの祖父の良三郎が交通事故に遭い、しばらく入院することになる。そういう時にロンはカンさんの件でお世話になった清田弁護士に呼び出される。清田は法律事務所を首になり、開業しようと思ったが、立地がよくて家賃が手ごろな場所が見つからないので、元翠玉楼の場所を貸してほしいという。マツと彼の母親に迫られ、しぶしぶ三週間という期限をつけて貸すことにするが、どうも清田は人柄はよさそうだが、意外と狡猾なようだ。いつの間にかロンは清田の事務所の事務員にされ、三週間で出ていくはずだったのだが引き伸ばされる。
清田は母親が闇金業者から金を借りているという息子からの相談を引き受けるが、警告だけですまそうとする。ロンは納得がいかなく、勝手に動く。
「3.抜け穴と落とし穴」
清田のお使いで小田原まで出かけていたロンは大雪で電車が止まってしまって困っていた。混雑した駅のなかを歩いていると、男とぶつかる。男がプラスチックボトルを落としたので、拾って渡そうとするが、相手は気づかずに行ってしまう。ボトルの中には白いグミが十粒ほど入っていて、ボトルには<カンナビノイド>と記されていた。
<カンナビノイド>をスマホで調べ、とりあえず警察に持っていこうと決めた時に・・・。
「4.ディテクティブ・ハイ」
須藤という警察官が殺された。先月、交番に直接通報があり、その夜の当直だった須藤は一人でマンションへ行き、音がした部屋に駆けつけた。須藤が一向に戻ってこないので、心配した通報者が再度交番に連絡。別の警察官がやってきて、部屋に踏み込むと、うつ伏せに倒れている須藤と拘束された住人が発見されたという。
彼の影響で警察官になった欽ちゃんは須藤を殺した犯人と強盗事件の実行犯と指示役を捕まえ、トクリュウを壊滅させると決意する。欽ちゃんの話を聞いたロンは協力を申し出、欽ちゃんから警察ではできないことを頼まれる。
今回のキーワードは、メンズ地下アイドル、推し活、チェキ券、闇金、大麻グミ、匿名・流動型犯罪グループ(通称「トクリュウ」)などです。
特に推しのグループとかアーティストはいないので、「チェキ券」って何って感じです。
調べてみると、「チェキ」って富士フイルムのインスタントカメラのことで、「チェキ券」とはファンがアイドルやアーティストとチェキで写真を撮るために必要なチケットのことです。
イベントによって、アーティストと会話をしたり、サインやメッセージを書いてもらったりできる様々な種類のチェキ券があるそうです。
要するにファン心理をついた金儲けですね。
ロンは一本ネジが外れているからか、とても無謀で、殺されても仕方ないようなことを毎回平気でやっています。
いつも助けが来るのはお話だから。現実社会で彼のようなことをすると、とっくの昔に死んでいますよ。
六巻目が発売されましたが、第一シーズンの最終巻だそうです。
いよいよロンが母親と対決するのかしら。
今までよりももっと危険な目に遭いそうです。
<週末のランチ>
植木を買いに行くついでにランチをしてきました。

駐車場からお店に入る入り口は緑がいっぱいです。
入ってすぐ右側にレストランの入り口があります。

犬を連れて店内に入れるみたいです。レストランはテラス席なら犬OK。

店内からテラス席を見たところ。

キッシュセットを頼みました。
これにサラダとスープ、コーヒーがついています。パンが美味しいです。
プラス300円でデザートが頼めます。
お店でパンが売っていたので、買って来ました。
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