畠中恵 『まろ丸伊勢参り』 ― 2025/10/01

1830年、六十年に一度のおかげ参りの年に、両替商の三男坊・九郎は姉のおふさから嫁ぎ先の東屋に呼ばれた。
六つになる娘の結に、大阪の大店・花沢屋の跡取りになるという養子話が舞い込んだので、伊勢まで結を連れて行って欲しいと頼まれたのだ。
何故か花沢屋からの迎えは来ないという。
義兄は誰が何のつもりでお結を伊勢へ呼んだのか、調べて欲しいと言う。
おふさからは結を身勝手な花沢屋の人たちから守って欲しいと頼まれる。
父と兄からあっさりと許しが出て、九郎は結と拾ったばかりの仔犬のまろ丸を連れて伊勢まで行くことになる。
行く先々で、様々な出来事や困難と遭遇するが、途中から上方へ戻るというお以登たち三人といっしょに旅することになる。
お以登たちは何者なのか。
九郎は無事に結を伊勢へ連れて行くことができるのか。
そして、旅の先には何があるのか。
お伊勢参りというと、西條奈加さんの『御師弥五郎 お伊勢参り道中記』を思い出しました。
旅する道は同じように思うのですが、こちらは子どもと犬がいるのでちょっと違います。子どもと犬は川を怖がり、渡るのが大変そうでした。
川って道中に結構あるんですね。今は橋がかかっているから、あまり川の印象がないのでしょうね。
題名が『まろ丸伊勢参り』なので、わんこのまろ丸が主人公で活躍し、お話を語るのかと思っていたら、章の初めにちょろっと出てきて、ちょこっと活躍するぐらいでした。
主人公の九郎がなにやらしゃばけシリーズの一太郎っぽくて、三男坊ですが、お店の出来た息子は似たようなキャラになってしまうのですか。
もう少し違うキャラだったらよかったのに。
それにお以登のことはすぐにわかりました。
気がつかない九郎がおかしいですねぇ。
江戸からおかげ参りに行くとどういう道を通り、どんな宿場を通り、どんな食べ物があるのかがわかり、自分も旅している気分になれます。
とにかく九郎の今後が気になります。
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