岩井圭也 『追憶の鑑定人』2025/10/13

パソコンは無事に使えるようになりましたが、今は古いパソコンを使っています。
新しいパソコンが古いマウスを認識してくれないので、マウスが使えず面倒なのです。
わんこたちの写真等をどうしようかと考えています。
思い出にUSBメモリなどに入れて保管しておきましょうか。
パソコンはすぐに廃棄しないのでゆっくりとやっていきます。

「最後の鑑定人」シリーズの三作目。
ドラマになっているのは知りませんでした。
藤木直人が主人公の土門誠で、助手の高倉柊子が白石麻衣だとか。
私のイメージとは違います。


「交感原理」
土門鑑定所代表、土門誠は弁護士の相田直樹から鑑定の依頼を受ける。
八月下旬に都内の保険代理店に勤める水原佳南絵という女性が、二月に元夫の寺井信一を殺害したと言って警察に出頭してきた。
遺体は供述どおりに多摩の山林で見つかったが、頭部がなかった。
寺井は三年前から水原のストーキングをしていたというので、情状酌量を求めるためにストーキングの形跡を集めたいというのだ。
土門の調査から意外な事件の真相が浮かび上がってくる。

「雑踏に消ゆ」
土門誠と元治大学の研究室で同期だった<株式会社ネクストウェザー>の代表取締役社長の鳥飼創一から紹介された、S市が主催している二月の花火大会の最中に起こった雑踏事故の予備調査の依頼を受ける。
音声から思いもかけないことがわかる。

「見知らぬ水底」
大田署の管轄区内の京浜運河のコンクリート護岸で男性の遺体が発見された。
遺体は五十八歳の会社役員、室田誠治のもので、死因は溺死と診断されたが、自宅と会社が多摩地区で、亡くなる前の行動が不明だったことから、大田署強行犯捜査係は刑事事件の可能性も視野に入れて捜査することになる。
トライエージ検索では薬物を常習していた形跡は見つからなかったが、社員の証言からその可能性があり、大田署の刑事、都丸勇人は土門鑑定所に尿や血液の分析を依頼する。

「灰色の追憶」
土門誠と元治大学の研究室で同期だった協和大学理学部分子遺伝学研究室の教授、猪狩愛が、研究室の隣の納戸からの火災で急性一酸化炭素中毒になり入院する。
納戸にあったモバイルバッテリー内部のリチウムイオン電池が出火元と考えられた。
猪狩は一旦退院するが、容体が悪くなり、再び入院する。
警察は出火が深夜であることから内部の犯行で、猪狩が自ら火を放ったのではないかと疑い始める。
土門は「私が信じるのは客観的事実のみです」とはいうが・・・。

今回は土門の母校、元治大学理学部生命科学科研究室の同期の三人が出て来ます。
<株式会社ネクストウェザー>の代表取締役社長の鳥飼創一と協和大学理学部分子遺伝学研究室の教授、猪狩愛、そしてある特殊な仕事をしている窪俊吾。
彼らの間には強い絆があり、未だにその絆は強いままです。
土門はこの三人にどれほど救われたことでしょう。
羨ましいです。

犬が雑踏事件で亡くなった唯一の被害者と聞いて奮起する助手の高倉さんが面白いです。まずいハーブティーも健在ですww 。

<シリーズの順番>
③『追憶の鑑定人』(本書)

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