森明日香 『天上の宴 おくり絵師』2026/02/08



東京にも雪が降り、我が家の庭に雪が積もっています。
クリスマスローズが一輪咲いていたのですが、今朝見ると雪に埋もれていました。


昨日撮った時はまだ雪が降っていなかったので、こんな感じだったのです。
たまに降るのはいいのですが、今回は土日で選挙の日。
よかったのか、悪かったのか。
私は10年以上も前の大雪の日に滑って頭をうち、救急車で病院に運ばれたことがあります。
みなさま、くれぐれも気をつけてくださいね。

さて、本の方は、『恋女房』に続く、おくり絵師シリーズの五作目です。


「第一話 子福長者」
大地震後の復興が進み、おふゆが師事している歌川国藤や弟子の岩五郎への依頼が増え、おふゆは絵草子の挿絵を一手に引き受けるようになっていた。
しかし、病で寝込んでからおふゆに迷いが生じていた。
自分の描く絵は浅かったのではないか…。

そんな時に昔世話になった旅芸人一座の座長お京が現れ、おふゆに亡くなった亭主の死絵を描いて欲しいと頼む。
書き上げたおふゆにお京が語ったことは…。

「第二話 朝靄の出立」
文政五年(1822年)、ころりが江戸で蔓延し、多くの人たちが亡くなる。
おふゆは亡くなった糸物問屋の金右衛門の死絵を描き、息子の喜右衛門に渡す。

そんな頃、菓子屋「卯の屋」の元若旦那だった寅蔵がおふゆのところにやって来て、ころりで母親のおりんが亡くなり、両親の骨を持って仙台に行くという。
おふゆはおりんの死絵を描こうとするが…。

「第三話 天上の宴」
新しい年が明け、おふゆは版元の佐野屋から芝居に招かれる。お京から紹介された八代目市川團十郎の父親・海老蔵がでるという。
芝居は賛否両論の出来だった。
しかし、その後、海老蔵が舞台で倒れてしまう。
おふゆは佐野屋から海老蔵が亡くなった知らせが届いたら、すぐに死絵を描くことを依頼される。
おふゆは思う。自分に名役者の死絵が描けるだろうか…。

様々な人々との出会いと別れを経験し、おふゆは「亡くなった人を悼み、遺された人を労わる絵を描きたい」と心を新たにして、死絵を描きつづけることにします。
もう迷わず、自分の道を行こうと決めたおふゆに、新しい仕事と縁がやって来ます。

いいライバルになりそうだった歌川豊国の娘のおとりが魚屋の跡取りと一緒になるようで、そこが残念でした。
おふゆの方は思い人が仙台に行ってしまったものね。
恋も仕事も、共には難しいのがこの時代です。

本の中のいい言葉:
岩五郎:「望んで描くことと、望まれて描くことは違う」
佐野屋:「心に映るものだけを信じるのです」

コメント

_ ろき ― 2026/02/09 04時53分38秒

クリスマスローズが寒そう~。
選挙とか、人の動きが多い日の雪は困りますね。といっていたら東京に降っていい日はないけど。

自分の仕事は浅いのでは、と何度も悩むのが本当のプロかもしれませんね。
絵のできばえを文章で表すのは難しそう。

_ coco ― 2026/02/09 07時24分06秒

ろきさん、イギリスは選挙を郵送でできるんですって。いいですね。日本もして欲しいです。具合の悪い人や歩行障害がある人、人混みに行きたくない人、わざわざ会場まで行きたくない人などにいいですよね。
日本がこれからどうなるのか。期待半分不安半分です。

満足しちゃうと成長が止まってしまいますよね。亡くなる直前に北斎は後5年あれば…とか言ったそうですから。
絵の出来は、クドクド描写するのではなく、アッサリと見る人がどう思うかを書いています。

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