堂場舜一 『暗黒の彼方』2026/03/21

沈黙の終わり』の続編。


東日新聞の遊軍記者、古山孝弘はかつて一緒に仕事をしたが、四年ほど会っていないOBの松島慶太に呼び出され、彼の柏市にある家まで行った。
松島は胃がんを患い、定年退職後、自宅で療養しているが、余命宣告を受けているそうだ。
現役時代の取材でやり残したことがあり、それを古山に託すというのだ。

松島に渡されたのは、暗号のようなものを使って書かれたメモ。
それは三十年前の1995年の夏、松島が警視庁担当に異動になった時のものだ。
松島と同じ大学、同じ学部の先輩で警視庁の若手官僚だった藤村康孝が長野警察の捜査二課長として異動する前に松島に託したものだ。
藤村は長野に行った数カ月後、心不全で亡くなったという。

古山は遊軍キャップの石野に相談し、まず藤村のことを調べてみることにする。

長野県警の隠蔽かというところから始まり、取材をしていくうちに三十年前の日米政府間のことにまで話は広がっていきます。
相手側の脅迫にも負けずに取材を続けていく古山に昔の記者の矜持を感じました。

最後の政治記者と社会部記者のいがみあい(?)が次への伏線でしょうかw。
『沈黙の終わり』を読んでいなくても問題ないので、興味を持ったら読んでみて下さい。

コメント

_ ろき ― 2026/03/22 20時35分39秒

体をはって取材に飛び込むジャーナリストの仕事はタフだ、尊敬します。

政治記者と社会部記者のいがみあい(?)w。どこでもあるんですね、価値観の違いが根っこにあるんでしょうね。
たまにはこういう日本語の小説も読んだほうがいいかも。

_ coco ― 2026/03/23 06時26分58秒

マスコミもこの頃「マスゴミ」とか言われるようになり、紙の新聞も売れなくなっています。テレビのニュースを見るのは年寄りばかり?
真のジャーナリストはいるのかなって感じです。

国益のためなら小事は不問にするかどうか。難しいですね。

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