リン・メッシーナ 『公爵さま、狙われています』2026/03/25

シリーズの八冊目。


ケスグレイブ公爵夫人のベアトリスはパイナップルに辟易していた。
贅沢だとは思うが、一週間経つとパイナップルに我慢できなくなったのだ。
何故なら朝食だけなら我慢できるが、この頃、昼食にも夕食にも、そしてラウトケーキにもパイナップルが入っているのだ。
ベアトリスはどうやったらパイナップルを食べなくてすむのか策略を考え始める。

そんな頃、ほとんど付き合いのないスーザン伯母さんが屋敷にやって来る。
いやいや面会してみると、それはベアトリスのスキャンダルをでっちあげて、公爵との結婚を台無しにしようとしたノートン夫人で、スーザン伯母さんに変装していた。
ノートン夫人曰く、彼女が調べたところによると、公爵の父親の弟、つまり公爵の叔父のマイルズ・マトロック卿が、自分の息子に爵位を継がせるために後継者を産む可能性があるベアトリスの命を狙っているというのだ。

もちろん、ベアトリスを嫌っているノートン夫人が親切心から知らせてに来たのではない。
罪の償いだとは言っているが、真の目的はアルマックス・クラブへの出禁を取り下げてもらうことだ。

次の日、従妹といっしょにカラザース氏に会いに行ったベアトリスは、彼がマイルズ卿の弁護士、ダグラス・ジョーダンの事務所がある建物の中の事務所で働いていることを知り、彼に案内してもらいジョーダンに会いにいくことにする。
だが、そこでベアトリスはジョーダンが殺されていて、そばに銀の燭台を握りしめて立っているケスグレイブ公爵を見つける。

ダグラス・ジョーダンは公爵の叔父のマイルズ卿だった。
一体ジョーダンを殺したのは誰なのか。
まさか、公爵が…。

またまた殺しの現場に遭遇し、犯人探しに奔走する公爵とベアトリス。
命知らずのベアトリスは、自分の殺しを請け負った凶悪な暗黒街の帝王に会いに行ったりします。
それにしても公爵という爵位はすごいんですね。
暗黒街の帝王までもが恐れているんですもの。
この当時は公爵がたとえ人殺しをしたとしても、権力にものを言わせ、罪に問われないようにすることができるんですね。
今はどうなんでしょう。
イギリスのアンドルー元王子が逮捕されていますけどね。

このシリーズは今年の三月に14巻まで出版されています。
九巻目の『An Ominous Explosion』では発明家が蒸気自動車のお披露目式で起きた爆発で亡くなります。
ベアトリスは何かおかしいと思い、調査を始めるようです。
結婚しても落ち着かないベアトリスですねww。

コメント

_ ろき ― 2026/03/26 19時06分14秒

なぜパイナップル?w 私は去年の今ごろ、濃い飛蚊症を軽くするのに良いかと食べ続けてたわ(あまり効かなかった)。

公爵様か、今でもいろんな手は使えるんじゃないですかね~。
アンドルー元王子はとうとうバレたけど。奥さんと娘さんたちが気の毒。

_ coco ― 2026/03/27 06時30分10秒

ろきさん、この頃パイナップルは富の象徴。ベアトリスは召使たちに気に入られようと、朝食でパイナップルを食べたいと言っちゃったのよ。遠慮してもういらないと言えないところが彼女のいいところです。

セーラさんは怪しいけど、娘さんたちは被害者かもね。

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