「ハムネット」を観る ― 2026/04/15
2020年刊行の北アイルランドの作家マギー・オファーレルの小説「Hamnet」が原作で、英国女性小説賞と全米批評家協会賞を受賞している。
映画は第98回アカデミー賞で計8部門にノミネートされ、アグネス・シェークスピアを演じたジェシー・バックリーが主演女優賞を受賞した。

アグネスは毎日、森の中の洞窟の近くで薬草を集めたり、鷹を呼び出したりしていた。
町の人々は彼女のことを森の魔女の娘で、その魔女から薬草の知識を教わったと噂していた。
革手袋屋の息子のウィリアム・シェイクスピアはアグネスの家でラテン語の家庭教師をして父親の借金を返済していた。
ウィリアムはアグネスに興味を持ち、生徒そっちのけで森まで彼女をつけていき、知り合いになる。
二人は関係を深め、やがてアグネスは妊娠する。
アグネスの家族は彼女を勘当したので彼女はウィリアムの家族と同居し、急いで結婚する。
アグネスは森で娘スザンナを出産する。
父の仕事を手伝うことに嫌気がさし、自暴自棄になったウィリアムを見て、アグネスは彼をロンドンに行かせる。
また妊娠したアグネスは双子のハムネットとジュディスを出産する。
11年後、ウィリアムは成功し、ロンドンで暮らし、時折家に帰ってくる生活を続けていた。
やがてペストが流行し、ジュディスがペストにかかる。
アグネスは必死でジュディスを助けようとする。
ハムネットはジュディスを励まし、死神を欺くために自分がジュディスの代わりになると言い、いっしょにベッドに寝る。
ジュディスは回復するが、ハムネットは亡くなる。
急いで帰ってきたウィリアムはハムネットが亡くなった後に家に辿り着く。
ハムネットの死に悲嘆にくれるアグネスはウィリアムを責める。
ウィリアムは『ハムレット』を書き、グローブ座で上演する。
その噂を聞き、憤慨したアグネスは弟のバーソロミューといっしょにウィリアムに会いに行くが、ウィリアムは家にいなかった。
二人はグループ座で『ハムレット』の初演を観に行くことにするが…。
映画の最初に「イングランドのストラトフォードでは「ハムネット」は「ハムレット」と同じ名前だと考えられていた」と紹介されています。
原作が英国女性小説賞を取っているということですが、残念ながら映画からは何故女性小説賞を取ったのかがわかりませんでした。
映画の中のアグネスは最初は風変りだけど自立した女性だったのですが、ハムネットが死んでからの彼女はウィリアムでなくともうんざりする女性に成り下がってしまいました。
映画では彼女が何を考え、何を思っているのかがあまりよく描かれていなかったように思います。
自分が望んでウィリアムをロンドンに送り、別居生活を続けていたはずなのに、ハムネットが亡くなってから一年が過ぎているのに、なんでそんなにウィリアムを責め続けるのかと思いました。
本の『ハムネット』を読んでみるとアグネスの気持ちが理解できるかもしれませんね。
グローブ座が史実に基づいて作られているのでしょうか。
当時は舞台の前に一般の観客は座らず、立って見ていたのですね。
舞台と観客の距離が近いので役者も大変です。
アグネスのような観客もいたでしょうから、さぞやりずらかったでしょう。
「ハムレット」の最初の場面、父親の亡霊が現れる場面では舞台照明がなかったので、変な格好で笑っちゃいそうですねw。
まあ、グローブ座が見られただけでも見たかいがありました。
簡単に言うと『ハムレット』が何故書かれたのかが描かれた映画です。
全体的に暗い映画で、特にお子さんを亡されている方は心して見に行ってください。
監督は「ノマドランド」のクロエ・ジャオで、ジェシー・バックリーは「ウーマン・トーキング」にも出演しているようです。
ハムネット役の子とハムレット役の役者は兄弟だそうで、道理で似ていると思いました。
コメント
_ ろき ― 2026/04/15 18時40分48秒
_ coco ― 2026/04/16 07時31分06秒
ジェシーさん、熱演でしたね。でもアグネスには同情できませんでした。泣いている人がいましたが、私はいたって冷静でした。
原作もそれほどではないんだ。読むの止めようかな。
当時の家の中の様子も興味深かったですね。
原作もそれほどではないんだ。読むの止めようかな。
当時の家の中の様子も興味深かったですね。
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原作を読んだ人は、ある程度感動したようです。映画は人の内部を撮れないですものね。
私は当時の家具調度(台所とか)を見るのが面白かったです。