リース・ボウエン 『貧乏お嬢さま、子守りを探す』2026/04/23



クレマチスのジョセフィーヌ。
お手入れがいいのか、毎年、花が咲くようです。
今年も見られてよかったです。

「英国王妃の事件ファイル」シリーズの19作目です。


アイルランド貴族の息子、ダーシー・オマーラと結婚し、ジョージアナ・オマーラとなったジョージー。
息子が生まれ、幸せいっぱいなはずですが…。

なんと、ジョージーの義姉のフィグが余計なことをしてくれました。
頼んでもいないのに、勝手に子守りを雇ったのです。
その子守りは厳しく、ジョージーは好きな時に息子に会えなくなります。
その上、子守りの様子を見るということで、フィグはスコットランドからわざわざやって来て、ジョージーの屋敷に居座るというずうずうしさ。
フィグにも子守りにも耐えきれないので、ジョージーはロンドンに行って友人のザマンスカ王女のゾゾやベリンダ、おじいちゃんに助けを求めますが、それぞれに予定があり、屋敷に来てもらえません。

そんな頃に、ジョージーは嫌な噂を聞きます。
最近、ゾゾの友人の息子が車の事故で、別の友人の息子はボートの事故で、ベリンダの親戚が登山中の事故で、亡くなったというのです。
他にも良家の息子で同じ年頃の若者が喘息の発作で亡くなっていたのです。
続けて四人も同時期に。
ジョージーは嫌な予感がしました。

関わるつもりはなかったのですが、ゾゾから頼まれ、ジョージーは調査に乗り出します。

ジョージーの生きていた時代、1930年代は一般庶民には関係ないのですが、貴族には貴族のやり方があって、母親や父親は育児に関わりません。子守り(乳母)に任せるのです。
ジョージーは自分で育てたいとは思うのですが、そうもいきません。
フィグと彼女の雇った子守りにお引き取りいただきたいので、子守りを探そうとしますが、なかなか難しいようです。
でも、今回、ジョージーは頑張りました。
あの鉄面皮のフィグと対決して勝ったのです。
フィグが帰った後のことは書いてありませんが、次回にどうなったのかわかるでしょう。
フィグはどんな仕返しをしてくるのか、ちょっと怖いですわww。

若者たちの死を調べるためにジョージーはゾゾやベリンダといっしょに遺族に話を聞きにいくのですが、ちょっとやりすぎのような気がします。
それじゃなければ身近で誰かが死ぬしかないものねぇ。
次がどうなるのか心配ですが、ひょっとしたらまたベリンダといっしょにコーンウォールに行って、そこで殺人事件が起こるとか。
または、イギリス王室で何か不測の事態が起こり、ジョージーが調べるように頼まれるのかしら?

今年の11月に20巻目『To Crown It All』が出版されるようです。
今回、エドワード8世が退位したと書いてありますから、題名からするとその後のイギリス王室に関わることかもしれませんね。
翻訳が出るのを楽しみに待ちますわ。

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